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「いじめ」をする子どもの心境はいかに?

「おい、なんか学校でいじめられてるらしいぞ」
父の言葉で息子がいじめに遭ってることが発覚。
 
息子が小学生の時です。
 
毎年、アメリカの夏休み中に
日本の小学校に1ヶ月間体験入学させてました。

 
「息子に日本の良さを知ってもらいたい、
日本で様々なことを体験させたい、
日本語が上達したらいいな、
日本に友達ができたらいいな。」
 
私が息子のため!と思えば思うほど、
息子は私に苦しみを伝えられませんでした。
 
「お母さんを悲しませたくない。」
 
そんな息子の苦しみを知らなかった私は、
心底、恥ずかしくなりました。


「苦しかったよね。悲しかったよね。悔しかったよね。
ママ、気づかなくてごめんね。」
 
息子に謝り、どんなことをされているのか聞きました。


 
バカ、デブ、うん○、死ね
そんな罵詈雑言を登下校中や休み時間に言われて、
押されたり、ぶったり蹴られたり。

 
そんなことをするのはほんの数人で、
ほとんどの生徒はアメリカから体験入学に来ている息子を
快く迎え入れてくれてます。
だから、
日本の子どもを糾弾する話ではないです。

 
ただ、そんな風に人を傷つけなければいられない、
その子ども達は一体、どんな心境なんだろう?

 
担任の先生に、いじめの中心人物の子と話しを
させて欲しいとお願いしましたが、
直接会うのは許してもらえませんでした。
 
以前から何度も問題を起こしている生徒のようで、
何度も親御さんには注意をしているそうです。
 
でも、その生徒も
人を傷つけずにはいられないイライラを理解してもらえず、
ただ叱られて、その苛立ちはますます増長します。


 
小4の時に発覚したそのいじめは、
解決しないまま、体験期間が終わりました。
 
小5の時は担任の先生が変わりましたが、
その問題の引き継ぎはされてませんでした。
あくまでも短期の体験入学なので、
引き継ぎされてないのは仕方がないこと。
校長先生と担任の先生に経緯を説明して、
問題解決の糸口を探る、
もしくは出来る限り息子と引き離してもらう方向で
話し合いをさせてもらいました。
 
先生方も忙しい中、
真摯に受け止めてくれてましたが、
解決しないままコロナに突入。
 
小6はコロナで一時帰国は出来ず、
この問題はフェードアウトです。


 
もう、5〜6年前なのに、毎年夏に思い出します。
あの子ども達はどんな高校生に成長しているのでしょう?
救いの手は差し伸べられているのでしょうか?
 

アメリカではいじめは少ないです。
ないとは言いません。
少ない理由は、何か問題が起こった時には、
すぐに専門家、スクールカウンセラーが介入するからです。
その問題を起こさずにはいられない状況を、
子ども、保護者、学校、スクールカウンセラー
みんなで解決しようとするからです。
 
問題を起こす子どもを処罰するのではありません。
問題を起こす子どもは、
問題を起こすことでSOSを発しているケースが多いです。
なので、
そのSO Sを受け止められる大人が
増えるといいなと切に願います。
 


私は、自分が子どもの時、
「大人は何もわかってくれない」と思っていました。
気づくと、
何もわかっていない大人になっていました。


少なくとも、自分の子どもが
気持ちを打ち明けられる大人になりたい。

 
コーチングを学んで、
自分の意見を子どもに押し付けていた自分に気づいた今、
その過ちに気づいた今、
少しでも、子どもに寄り添える大人を増やす活動を
していきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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