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余白とは。考え続けた半年/余白を感じる高知ツアー(2)
こんばんは。Kumiです。
4月下旬の3連休に催行した「余白を感じる高知ツアー」
前回はスケジュールを紹介。
振り返るだけで8500字の超大作になりましたとさ。
今回は、このツアーを催行するまでの道のりを紹介します。
はじまり
すべての始まりは、2023年8月~2024年3月までの「POOLO6期」。
第1タームで自己理解をし、自分の自己ビジョンを策定。
第2タームからチームでの共創が始まりました。
その最初の共創活動だった第2タームのテーマは「自分と世界を豊かにする旅(観光・旅行・ツアー)を共創する」
そのテーマを考える3カ月を経て、今回のツアー実施に動き出したのです。
POOLOとは
旅を広める「TABIPPO」が開校するあたらしい旅の学校「POOLO(ポーロ)」。
POOLO(ポーロ)は2010年に設立して以来10年以上、旅行/観光の専門会社として事業を展開してきた株式会社TABIPPOが「旅好きが大人になってからも学ぶ場所をつくりたい」という想いを込めてつくった、「旅をテーマに学ぶオンラインスクール」です。2019年に開校、世界中を旅する20-30代のミレニアルズが全国から集まって、現在750名以上が参加するコミュニティとなりました。コンセプトを「旅と人生をつなぐ、大人の学び」として、今までにはなかった旅と教育の学校、そして学びと探求の場をつくっています。
要するに、旅好きが集まるオンラインスクールです。
そこで何を学ぶかと言うと、一言で表しづらい。
私が考えるPOOLOとは「旅好きな仲間と過ごす期間を通して自分自身を見つめ直す」ことだと思う。
ゲスト講師による講座や、チーム活動を通じて、キャリアデザインや共創をする。
上手くいくこともあれば、いかないこともある。
社会に出て、経験することをオンラインで経験するのだ。
そこにスクールの要素を持ちながらも、課外活動で仲間と旅に出るという。
ライフデザインコース(POOLOLIFE)の説明もありました。
POOLOのライフデザインコース「POOLO LIFE」は全4コースの中でいちばん最初に始まったスタンダードなコースとなっています。「旅とライフデザイン」をテーマとして毎期50-70名の旅が好きなミレニアルズが参加。多様な仲間と共に学び、旅と人生を繋げて考えることで、心から納得できる自己ビジョンとライフデザインの指針を発見する8ヶ月間のコースです。
カリキュラムの中では、旅という切り口と様々な分野のキーワードを軸に学び、考えるだけではなく、自分や仲間との対話、多様な講義・ワークを経て、ライフデザインを整理していきます。その繰り返しを通して、あたらしい価値観・マインドセットを人生に組み込むことができるのがPOOLOの「ライフデザインコース・POOLO LIFE」です。
1ヵ月目 第1ターム(自己理解、相互理解メイン)
2~5ヵ月目 第2ターム(共創スタート)
5-7ヵ月目 第3ターム(チームアクション実施)
8ヵ月目 第4ターム(ライフデザイン策定)
8ヶ月のカリキュラムを通して、自分自身の人生を見つめ直す機会を提供しているのです。
そこで決めた決断は人それぞれ。
このプログラムに価値を置くのも人それぞれ。
各々が自分の人生を見つめ直した先に、
転職や独立、世界一周などがあると思っています。
それと同時に、一生ものの仲間との出会いがありました。
卒業後も活発にSlackで企画がたったり、どこかで誰かがあっていたり。
全国津々浦々、オンラインで繋がっているかこそ、逢いに行く人もできて、一緒に旅する人にも出会えた気がします。
そんなPOOLOでの8ヶ月の第2タームから生まれたこの企画を振り返っていきます。
POOLO第2ターム
POOLO6期は8月からスタート!
第2タームは2023年10月7日~12月2日までの約3ヵ月でした。
第1タームが9月15日で終わり、次の講義までに初回mtgをしていたので、実質9月下旬から始まっていました。
第2タームのテーマは「自分と世界を豊かにする旅(観光・旅行・ツアー)を共創する」
チームメンバーそれぞれが考える「自分の豊かにしたい世界」をシェアしました。
その中で、「どうして旅をするのか」という疑問になり、それぞれの旅する理由を発表。
私たちは旅に「日常を味わいたい」「出会い」「アウトドア」を求めていました。
そこからペルソナを以下で設定
・今後のキャリアを考えている20代~30代
・現状に満足していない
・人の出会いなど変わるきっかけを求めている
これらに共通するのは「キャリア」
キャリアを考える時に旅をしている人が多いのではないか?
もしくは、旅を通してキャリアを考えているのでは?
私たちの旅のテーマは「キャリアの選択肢を広げる」
キャリアの選択肢を広げるための旅の場所として候補に上がったのが「高知県」「和歌山県」
和歌山県はリトリートが盛んに行われている場所で、内省するにはポテンシャルの高い場所。
一方で、高知県は自然豊かな県。県の84%以上が森林に囲まれているのが特徴。故に、食や自然を堪能できる場所です。
どちらも魅力的な場所。
2択で迷いましたが、行程やアクティビティなどツアーの内容を決めていくうちに自然と高知県へ。
古民家宿や廃校を使った宿泊施設もある他、アウトドアも盛んだったので高知に決めました!
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当初と内容は変わりましたが、チームで考えたツアー内容。
農業体験はなくても、アクティビティは入れました!
あるメンバーの一言
第2タームが終わり、第3タームが始まったころあるメンバーからこんな一言が。
「高知ツアー実現させよう!」
実現させたいなぁと思っていたけど、言う勇気がありませんでした。
チャンス!!
そう思った私は、速攻で提案に乗り、メンバー全員で実現に向けて動き出しました。
第3ターム、第4タームのチーム活動を並行させながらのmtg。
同時に2チームのmtgをこなすというカオスな4ヶ月を過ごし、時に日程変更をしながら週1でmtgを重ねていきました。
事前準備
ツアー実現に向けて、宿やレンタカーなど手配することが沢山。
集客や連絡など、やることは泉のように湧き出てくる(笑)
半年という時間をかけて以下のことに着手しました。
宿泊
まず決めたのは、目的地。
候補に上がったのは、
四万十と仁淀
川関連のアクティビティをする前提で場所を選定。
そこから20-30人近く泊まれる宿があるのか。
を見ていきました。
廃校を活用した宿泊施設を四万十と仁淀で発見!
ホームページで入手できる情報と、電話での問い合わせで得た情報をもとに、
30人以上集まった時に耐えられるキャパがある四万十にある「四万十楽舎」にロックオン。
2024年1月に宿を仮人数で予約したのでした。
それから、スケジュールを決める中で立ちはだかったのが移動距離。
高知市内から四万十まで約160キロ。
車で3時間近くかかったのです。(ノンストップで1時間半)
1日目に集合して移動するのは現実的なのかー。
考えれば考えるほど思考の沼にハマったのです。
そこを打破するメンバーの一言がこれ。
「思ったんだけど…1日目、高知市内に泊まるのってありじゃない?」
!?!?!?!?
考えていなかった。
青天の霹靂とはまさにこの事。
1日目を高知市内滞在にするため、再び宿選定に。
30人近くはいるゲストハウスかホステルを探したのです。
とはいえ、10人が定員の宿が多く諦めかけていたその時、ひとつの宿に辿り着きました。
男女混合ドミトリー32ベット。
この表記を見て「これだ!!」
しかも、「グループや連泊を検討のお客様は1度ご連絡くださいませ」とある。
32ベットに惹かれ、メールで問い合わせ。
返答がこれ。
4月27日から1泊、宿泊可能です!
ドミトリーのお部屋は、他の方と共有のお部屋になっております。
団体様だけで貸切にすることも可能なのですが、どちらがよろしいでしょうか?
貸切にされる場合は、20名様以上の宿泊をお願いしております。
20人以上だと貸切にできると記載されており、メンバーの意向を確認後、正式に仮予約。
宿はどれも良かったので後日紹介させてください。
特に、高知市内で宿泊したゲストハウスとホステルはとても良くて、次に滞在する時にも泊まろう!と思いましたーー🙌🙌
宿の件が落ち着いたのは2月上旬。
宿が落ち着いてからレンタカーやアクティビティの予約、集客に力を入れていきました。
レンタカー
レンタカー。
会社がたくさんあるからどこにしようか迷いますよね。
私たちも高知駅周辺のレンタカー屋さんを検索してリストアップ。
その中で、借りた人以外も運転できる会社を探しました。
というのも、登録者以外運転できず、運転を代われなかったことがありました。
この経験から登録していなくて運転できるレンタカー会社をリストアップし、HPで見積もりを出していきました。
中には、距離制限のあるレンタカーがあったり。
初めて知るレンタカー事情もあり、新鮮でした。
その中でも、私が以前利用したことのあるレンタカー会社にしました。
理由はこの2つ。
・会員登録があること
・キャンペーンをしていた
HPでの見積もりも確認し、一旦ステイ。
人数が決まった段階で車を予約することにしました。
車を仮で予約したのが3月、本予約に切りかえたのが3月下旬頃。
前泊も同じレンタカー会社から借りたので、日を開けずに重複予約していたので確認電話がかかってきたのは新鮮でした☎
スケジュール作成
ツアー催行日が近づくと、日程表作成に取り掛かりました。
何時にどこ集合で、どこに行くのか。
必要最低限の厳守してほしい情報のみ決めて、参加メンバーを通知。
固定スケジュール以外は遊ばせました。
それが、良い方向に出たのか、悪い方向に出たのか。
よく分からないですが、守ってほしいスケジュールは決めて共有しました。
メンバー募集
高知ツアーを開催するにあたり、POOLO6期内の「#メンバー募集チャンネル」に呼びかけ。
フライングで1月くらいに呼びかけた時に、「いいね」「気になる」のスタンプが34人…。
正式募集に向けて準備をして、ツアー名を考え、告知文を作って投稿。
同時に、「#余白を感じる高知ツアー」チャンネルを立ち上げ。
メンバー募集チャンネルと同様の投稿を、ツアーチャンネルに投稿し、参加希望者をツアーチャンネルに誘導。
1月末を一次締切とし、集まったのは23人。
その人数をもとにレンタカーを仮予約。
それから2次募集を2月中旬から末まで行い、最終25人に。
レンタカーと宿の数を男女比率で部屋数を調整して一区切り。
キャンセルのデッドラインの2週間前に合わせてアナウンスをしていきながら、宿とレンタカーの人数を随時調整していきました。
最終的に、四万十楽舎の部屋数を減らしても宿泊できることに気づき、1部屋減らして決着。
経費
私が1番震え上がったのはこの部分。
宿、レンタカー、アクティビティの手配が終わり、金額を出す段階に。
1人当たりの金額を出すために総額をスプレッドシートにまとめて、関数を使って算出したのです。
その総額の金額を見て、震えあがったのです。
この金額を徴収して、扱うのかー。
とね。
でも、クレジットカードで払うには高額決済になるので、限度額をオーバーする可能性が出てきていました。
可能なら、翌月引き落としになるクレジットカードより現金で支払ってしまいたいという気持ちが大きく、現地徴収でお金を集めることにしました。
徴収にあたり、mtgの度に変化する金額と睨めっこしながら算出する日々。
金額が変動しないことを確信したタイミングで徴収のアナウンス。
事前に、「お釣りなしのぴったし」と周知していましたが、釣銭が必要なのかドキドキしながら当日を迎えたのです。
肝心な現金徴収後のお金入れや仕分け袋を準備しないままに。
当日
ついに、半年の仕込み期間を経てツアー催行日に!
どんなツアーになるのかワクワクしながら当日を迎えました。
前泊の様子を見て、「自由だなぁ」と思っていたのである程度予想外なことが起きると想定していましたが…。
その想定を上回りました(笑)
レンタカーの手続き
レンタカーは4台予約。
ワンボックス1台とコンパクトカー4台。
予約者は1人でも、運転手は4人必要なので、免許を持っているメンバー4人と車を取りに。
残りのメンバーは、ひろめ市場近辺でご飯を食べにいきました。
レンタカーはお金を徴収する前だったので、クレジットカードで決済。
レンタカー代以外は全て現金で払う方向にシフトし、全て払った後に残ったお金をレンタカー代として手元に残す方向に。
車の注意事項の説明を受け、出発!
わいわいした、余白を感じる高知ツアーの幕開けでした。
徴収・支払い
これまでの人生、〇十万円単位のお金を扱った経験はない。
集金に手間取ったのは初めてでした💦
一つ一つ金額を数えて、仕分けして支払う。
一番大きい金額を払った「四万十楽舎」で精算した瞬間、お金のプレッシャーから解放されましたね。
情報共有
情報共有。
仕事でもそうですが…忙しくなると報連相をしなくなる癖があります。
これがツアーで全面にでちゃったんです。
やることを一つずつ対処していたら頭がキャパオーバー。
共有しようと思っていても、「直前でいいや」という思考に。
その「直前でいいや」の思考には、
「LINEグループにいま投稿しても各々トークに投稿しているから埋もれる」
という考えがあったから。
だからこそ、近くになったら共有しようという結論に達したのでした。
結果、忘れん坊を発揮して、言われていうという状態になったのです。
反省反省。
どんな時でも人に頼ること、報連相をきちんとする人になりたいな…。
ふりかえり
構想から実施まで半年かけて作り上げたんだったと思い出しました。
とはいえ、キャパオーバーになったのは事実。
ここで反省会ばかりしていては、ダメなところしか見えない。
この記事でダメダメなことを書いて、次の記事で良かったことを書いていこうと思います🙌
反省点
・運営メンバーが3人いたのに、1人でタスクを抱え込んでしまった
・運転ばかりしていて、疑問や質問にすぐに答えられなかった
・「みんなは楽しむために来ているから、頼るのは申し訳ない」精神が出て、頼らなかった
・常に完璧にというのが出ていた…(時間厳守、人数確認…)
・前に出たくないと態度で示して困らせていたこともあった…?(集合写真と撮る時とか)
・最後にネジが外れてやりたい放題の我儘な人になっていた
当日振ってかかってくるタスクや、共有する情報などをメンバーに伝えてなかったなと…。
そりゃ、タスク過多になるよな・・・
もっと人に頼りながら、余白を持ちながらやろうと思いました。
なぜか、「余白とは?」というほどタイトになっていた部分があったし…。
詰め詰めで過ごす性格上、無意識にやっていたのかなぁ。
という1人反省会をこの記事を公開する数週間前までやっていました。
いまは、ツアーから1ヶ月以上が経ち、自分自身を責めることは無くなりましたが、最初の1-2週間は頭に中で自分を責めていました…。