(17)義父の認知症行動その2

義父は2年前の2021年、80歳のときに仕事をやめている。そのときに運転免許も返納し、車も廃車にした。それなのに、最近はそこの記憶が抜け落ちたり、曖昧になったりするようだ。今年2023年4月に初めて徘徊で行方不明になり警察に保護されるという事件のときも、家を出るときは仕事の取引先に行くような話を義母にしてから出ていってたらしい。それからも、〇〇(以前の取引先)に行かなあかん、とか、納品書がない、とか、仕入れした、とか、部品がない、とか、俺の車どこいった?とか、自分はまだ毎日働いていると思っている日がたびたび見受けられるようになった。早朝であろうと夜中であろうと、取引先に行く、と道もわからないのに出て行こうとする義父を止めることはなかなかできない。歩いてなんて行かれへんよ!歩いて行けるところじゃないよ!とりあえず部屋に入って!と言っても、「毎日歩いて仕事場にも取引先にも行ってますから大丈夫です。毎日のことですやん。」などと言って、靴を履いて歩き初めてしまうのだ。同じような方、どうしてるんだろう。徘徊に行く本人をどう説得しても止められないことも多い。徘徊に同行する時間もない。こんなとき、どうしたらいいですか?玄関に新しい鍵をこっそりつけて開けられなくして外に出られないようにするのか、本人を否定せず徘徊させておくのか、自分の用事をそのつど諦めて徘徊に同行しないといけないのか…。実際、警察保護の後にも、早朝に夫が車で取引先の方面へ連れていってあげる。夜中の徘徊に息子が2時間も尾行する、炎天下の徘徊に私が2時間も尾行する、近くに住む夫の姉やその息子も数回徘徊に付き添いする、など徘徊する義父の介護に辟易しはじめている。デイサービスへ、と言われたりもするが、それで徘徊がなくなるわけでもないし、ショートステイもそのときだけの休息。私にとっては、安心できる解決策とまではいかないのだ。徘徊する認知症高齢者の家族が使える介護サービスって、何かあるんでしょうか(施設にいれる以外)。

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