(16)義父の認知症行動
日々更新されていく義父の認知症行動のいくつかを記録しておこうと思う。
異常なほど手洗い、洗顔をしている。今までであれば、洗顔は朝晩2回、手洗いは外出から帰ってきたときやトイレの後、と決まっていたと思うのだが、今はひどいときは10回近く洗顔しているかもしれないと思う。原因の1つは日付や時間がわからないこともあると思う。2、3時間寝ては、起きたら日付が変わったと思って洗面所に行って顔を洗う。これを繰り返しているんだと思う。洗面所の洗顔石鹸の減り具合の早いこと早いこと…。しかし、お風呂には入らない。直接言っても入らない。義母に伝えても、義母もめんどくさいのか義父をお風呂に誘導してはくれない。びっくりされると思うが、何日、とか、何週間、とかの期間じゃない。もっと長い期間入っていないのだ…。高齢者のケアに不衛生はもっとも気をつけたいところの1つだと思うが、何度言ってみてもダメで、もう諦めモード。下着を交換してもらうのが精一杯。他には、ゴミ捨て。ゴミ収集の曜日は決まっているので、それまでは家のガレージに蓋つきゴミ箱を置いており、そこに一時的に入れておく。そしてゴミ収集の日に出す、というやり方をしてきた。もちろん、部屋にも、ゴミ箱はあるので、日に一回ガレージに持っていけば充分だと思う。しかし最近はそれがわからなくなってしまっている。部屋のゴミ箱に何かゴミを1つ入れたら、すぐにそのゴミ箱を持ってガレージに行く。を繰り返している。1日に何回ガレージに往復しているだろう…。夜中でも明け方でも関係なし。玄関が開閉される音が聞こえると、義父の徘徊では?と気になり、目が覚める。それからトイレ掃除。最初のほうは、トイレを使ったときに汚してしまったのかな?と思っていたが、そうでもなさそう。トイレで用を足したあと、30分ぐらいずーっとトイレットペーパーで便器や床を拭いている。トイレットペーパーの減り具合の早いこと早いこと…。あとは、義父母が近所のスーパーに買い物に行くためのお金が頻繁に行方不明になる。まとめて渡すとまとめて使ってくるので、いろんな方法を試した結果、今は毎日毎日少額ずつ渡すことになっている。決まった場所に置いててあげるのだが、それを買い物に行くまでにどこかに移動させてしまい覚えていない。まだもらっていない、見ていない、の一点張り。うちは、健康な大人なら徒歩2、3分のところにスーパーとコンビニがあるので、数年前からは足腰の運動、リハビリも兼ねて、いつも2人でスーパーに買い物に行って、自分たちの食べたいものを買ってきてもらうことにしていた。そろそろそれも難しくなってきたな…と思いながら毎朝買い物用のお金と義母のお薬を渡している。