(32)続 認知症と衣服
私の住む地域も、毎日猛暑続き。最高気温は35度ぐらいが続いている。電気代がとても気になるところではあるものの、熱中症の危険が高いので高齢の義父母の部屋のエアコンはほぼ24時間つけっぱなしになっている。義母はエアコンのリモコン操作ができるので任せているが、最近はいつ見に行っても窓、カーテンを締め切り、エアコンをつけている。カーテンは開けたらいいんだけど、1階の部屋なので、外から見られるのが嫌らしい。それほど暑い日々なのに、昨日、義父がまた長袖を着ていた。長袖や冬物は袋詰してからタンスに入れたのに、引き出しの手前の夏物をとらず、わざわざ袋詰された中から引っ張り出したのだろうか。少しの間、様子を見ていると、義父は、「あっついなあ」と言いながらゴミ箱を移動させたりウロウロしたりしている。やはり暑いという感覚はあるみたいだ。私は、「長袖着てるの?暑いと思うから脱ごうか!」と促した。義父は「え?これ脱いだらええの?」と言って素直に脱ぎはじめてくれたのだが、なんと、長袖Tシャツの下には長袖ポロシャツ、長袖ポロシャツの下には半袖ポロシャツ、半袖ポロシャツの下には肌着、と4枚も重ね着していた…。なんでこんなに着てるの?と聞いてみたが、「昨日はちょっと寒かったからなあ。出かけるのに何か着たほうがええかと思って」というようなことを言っていた。昨日も猛暑だったし、出かける予定などなかったのだが…。冬物はすぐ取り出せないように袋詰してタンスに入れてたのだが、それはそれで気になって全部出してしまったのだろうか。タンスの中はぐちゃぐちゃになっていた。やはり、目につくところには置かないようにするほうがいいのだろうか。