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中学から字がきれいになった話

僕は字が汚い方でした。でも今は割ときれいに書けるほうだと思います。
めっちゃきれいかって言われたらそうでもないですけど…。

とにかく字を怒られる小学生

小学生の時は字が汚ねぇ、とおかんによくぶん殴られてました。物理的に。時代ですね。字が汚いからイライラする、お前の字は人を不機嫌にさせる、ということを、永遠に言われていました。恐怖でしかない。

その都度きれいに書き直す、ってのを繰り返してはいましたが、根本的に字を書くバランス感覚が養えてなかったんだと思います。

進研ゼミを小5まで真剣にやってたので、(ダジャレではない)漢字の読み書きとかは全然苦ではなかったのですが、とにかく字が汚いと、ずっと言われていました。

地獄の読書感想文

字が汚いって言われて直すけど汚いって怒られる繰り返しで、どどどどうすればええねん、というピグレットと同じ精神状況で日々の宿題はこなすわけですが、夏休みになるとビッグイベントとして読書感想文が毎年やってきます。

机の横で鬼教官として降臨したおかんに、なんでこんなに字が汚いんだ、なんでこんな文章しか書けねぇんだと、髪を持ち上げ机に叩きつけられ、抜けた髪の毛を掃除する。

これが僕のなつやすみ。

転機は中1

中1になると、小学校の担任の先生がほとんど全教科教えるスタイルから、教科専任の先生が教えるスタイルに変わります。大体の学校がそうだとはお思いますが。

中1の担任は、国語の先生でした。
字が汚いことをずっと気にしているおかん、三者面談にて。

母「こいつには文章力が皆無だ。先生、なんとかなりませんか」
先生「書けば伸びますからね、そうですね…日記とかどうですかね」
母「それや。国語の先生に見てもらおう。国語の先生って…」
先生「私です」

日記地獄

その日から、僕はB5のキャンパスノートを半分に断裁した先生手作りの日記帳に、毎日日記を書くことになりました。

先生「うまく書こうとか、そういうの考えなくていいし、どんな内容でもいいから毎日持ってきなさい。」これは割と気が楽になったかもしれません。

僕は毎日の宿題とは別に、日記を書いていました。完全に個人的にです。
当時は、「クッソ、なんで俺だけ…」なんて思っていましたが、今思えばこれすごいことですよね。先生ありがとう。

マジで毎日やってた

毎日note書けない僕ですが、当時はマジで毎日日記を書いていました。文章量は大したことないんですが毎日やってたのはすげぇ。えらい。

加えて、やはり字が汚ねぇってことで、バナーにあるような「ひらがな」の練習を中1でやっていました。

正直すげぇ屈辱的でした。おかんは鬼やと思ってました。まじで。

母「毎日、あ~んまで、10回ずつノートに書け。日記の字汚すぎる。先生に失礼やろ。」

んー、、、一理ある。

ということで、僕はひらがなの練習と日記を毎日欠かさず、2年間ほどやりました。

案外優秀、ひらがな

なんでひらがな、小学1年生やん、しかも10回?50音で500文字?くっそ…ってのが正直な気持ちでしたが、徐々にきれいに書けると気持ちよくなってきます。

お、、、この「す」めっちゃきれいちゃう?
「た」と「な」のバランスが取れてきたかも。

というか楽しむ方向に捉えて考えていないと、ひらがなを連続して書くのって結構すぐにゲシュタルト崩壊してわけわからない文字生み出してしまうんで(ちょっとやってみてください)楽しみ方を探ってるうちに、ひらがなをだんだんきれいに書けるようになっていきました。

するとどうでしょう。文字のバランス全体が整ってきたではありませんか。

当時の記録はないので、記憶でしかないのですが、ひらがながきれいに書けるようになってくると、止めたり払ったり、そういうのちゃんとしてたらきれいに"見える"んやなってことがわかってきました。

漢字にも当然止めや払いがあって、偏やつくりのバランスを「た」や「に」「け」で感覚として取り入れられるわけです。

それから僕は、あまり人に見られても恥ずかしくないような字を書けるようになりました。崩そうと思えばいくらでも崩せますけど。

結局、おかんが言う「きれい」な字には到達していないし、どこがどう汚いのか具体的に説明してもらわないと改善はないんだと思います。

どこまでコントロールされていたのか、今となっては知る由もないのですが、最後は自発的にきれいに書こうと思うようになったのが一番の功績だったんじゃないかと。

誰かに見せる、意識的にそう思うことで字はきれいになるだろうし
誰かに読んでもらう、ことで内容にも注意しはじめます。

まじで国語の先生ありがとう。毎日読んで、添削して、感想を書いてくれたんですが、これはかなり大きかったかもしれません。子どもながらに承認欲求が満たされまくっていたんだと思います。

子どものころは、「はぁ?めんどくせぇ」って思うけど、案外今となっては「あぁ、やってて、やらせてもらってて、よかったんやな」と思う事が最近多いのです。

おっさんになったんやな。

経験したから、言えることなのかもしれませんが、こうやったらきれいに見えるんやということを意識しながら書くだけでずいぶんうまくなるんじゃないかとおもいます。

字が汚くて恥ずかしいとか、なんとなく汚い、きれいに書きたいそんなあなた。

ユーキャンもええけど、自分でローコストでできることもあるかもよ。
ひらがなだけなら、15分くらいで掛けると思うので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

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