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赦す言葉

私の娘は5ヶ月で難病を発症し、重度の障害児になりました。

病気は極めて珍しく、治療法がありません。

毎日50回〜100回のチアノーゼ発作が続き、

わたしは、『生き方を変えなければ、生きていけない』と思いました。

心理学、スピリチュアル、講座など、たくさんの学びを受けました。

そして、

『わたしの気持ちが変われば娘の病気は治るかもしれない』

という気持ちになってきました。


治れ。

治るよ。

元気になろうね。

大丈夫だよ。

お母さんが守るからね。


こんな言葉を、泣きながら、抱きしめながらかけていました。

そう思うのは良いけど、それは圧だよ


と、ある方に言われました。


とても衝撃を受けました。

自分では、いい言葉をかけているつもりだったのです。


わたしはその方の言葉を、知らず知らずのうちにねじ曲げて受け取っていました。

そう思うのは良いけど、それは圧だよ


そう思ってはいけない。

なぜならそれは圧だから

に変わっていたのです。


それから、わたしはそう思わないように

思わなくていいように

問題を解決できるように

さまざまな人のセッションを受けました。


そこでは

娘さんは何も悪くないよ

病気ってこの世では悪いイメージだけど善悪なんてない

など、

そうかもしれない。
でも、正直さっぱりわかりませんでした。


わたしには夢がありました。

自分と同じように子供の障害で悩むお母さんたちがリラックスできる場所を作りたい。

それは、わたし自身があったらいいな。と心から望んだものでした。

ですが、ありのままの娘を受け入れていないわたしではダメだと。

乗り越えた人だけができる。

だから早くそこに行かなきゃ

と思っていました。


友人が、

そのままで良くない?

と言ってくれました。

受け入れないまま、ありのままの私でやることに何も問題ない、と。


問題を解決しないといけない

解決しないと先に進めない


解決できるもの

努力で何とかなるものはそれでいい


でも、どうにもならない、わからないものは
問題を解決しようとせずに

そのままそっと置いといて

できること。
やりたいことをやろうと決めました。


すると、行政や企業を巻き込んで、信じられない後押しがありました。

人生が一気に動き出した感じです。


振り返ってみると、日本語は正しく読みましょうに尽きるのです(笑)


治れ。

治るよ。

元気になろうね。

大丈夫だよ。

お母さんが守るからね。


これらの言葉は、娘に向けて話しているようで

そうありたいと願うわたしの心でした。


治ってよ

前みたいに元気になってよ

今のあなたじゃダメなのよ

今のあなたはあなたじゃない

早くわたしを安心させてよ

じゃなきゃ、わたしが不安なの!!!


いい母、優しい人でありたかった。
あるために蓋をした、わたしの心。

この時のわたし。
睡眠不足で。不安で。
心身ともに疲れていました。

あのときをやり直せと言われても2度とやりたくない。よく乗り越えたな、と思う時期。

蓋をしていた気持ちは、
そうせざるを得なかった自分へのいたわりに変わりました。

どうしようもなかった
それが精一杯だった

今だから、わかる気持ちです。

ただ、娘の立場で考えると、
自分ではどうしようもないことで言われるのは
苦しかっただろうと思います。

旦那が落ち込んだまとき、
オレは不幸だといいます。
冗談でも、ちょっぴり悲しくなる

わたしといるのに不幸なの?
あなたの不幸は私のせいなの?とザワザワする

わたしが娘にできることは

私がしあわせであること

お母さんは、わたしといてしあわせそう

それで十分な気がします。


できる問題は解決して

解決できないものは、そのままは放っておく。


時々、ブラックボックスが開いたときは、

娘ではなく、家族や友達に慰めてもらっています

時々、娘にも強い口調になるときがあります。


反省したり、そんな時もあるよね、と思ったり。


完璧じゃなくていい

問題は解決していないけれど、

笑って生きる。

その方がはるかに大事な気がしています。


わたしの師匠から、自分を整えることをいつも言われていました。

整っている人の言葉は、入っていく。

師匠はいつも、整っていました。


わたしも穏やかで、にこにこ笑っているひとでいたいです。

笑ったり、怒ったり、泣いたりしながら、

そんな自分をまるっといいよ、っていえるような

自分自身を楽しんでいるひとでいたいです。

人は変えられないっていうけどほんとかな?

変わることもあるんじゃないかな。

思い通りに変わるわけじゃないけど

わたしができることは
自分を整えて、しあわせであること

それは自分だけでなく、
きっと周りにも良い気がします

言葉は、
知っただけでは使えない

学びは真似ると聞いたことがあります

知って
真似て
変化しながら
自分のものになっていく

だから、よい言葉に触れる
良い言葉を発する
好きな人のそばにいる

好きを知る

自分を知る
自分に興味を持つ

おもしろいね、と思う自分と
気づいてくれてうれしいと思う自分

ふたりいる



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