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#145 出産が楽しかったし、育児もぶっちゃけ楽だった私がWomen's equality Day (男女平等の日)に思うこと

こんにちは、くみです。
8月26日はアメリカではWomen's equality Day (男女平等の日)です。
せっかくなので、出産も楽しかったし、一般的には大変と言われる乳幼児期の育児もぶっちゃけ楽だった私が男女平等の日に思うことを。

私には子供が2人います。1人目出産したのなんて、はるか昔の気もしますがちょっと思うこともあり書いてみる。
それは私に取って、出産はめっちゃ楽しいイベントであり、大変すぎて記憶にないっていう0歳〜3歳の育児もぶっちゃけ楽だったと思う。

2人の出産ともに楽だった私

「出産ってどうだった?」と聞かれると間違いなく「楽しかった」と答える私。幸いにも大したことなく、2人目に至ってはいきんだのなんて、3、4回の犬並みのスピード出産だった。痛いというのもあるけど、むしろ気持ちよい感じなのだ。できることならもう1度体験してみたいけど、出産をしてみたいから子供を産むのは本末転倒なので流石にそれはないのは至極残念なり。

妊娠中もトラブルなかったし、世が世なら、出産界(そんな世界ない)のエリートとして名を馳せたと思う。もし将軍の正妻の1人とかになったら、控えめに言っても、お世継ぎ候補をたくさん産んで、大奥でも力を持てたかもしれない。自画自賛するほどのこの能力を人生においてたった2回しか発揮できなかったのは非常に惜しい。

一つ残念なのは、あまりに安産すぎて、夫が「出産の大変さ」を理解してないのでは?と思うことだ。私のケースを間近で見ていると、「出産は命がけの命を次に繋げていく行為だ」と私が言っても説得力がない上に、実感としても湧きにくいのではないかと思う。

予定日ぴったりに生まれた1人目

娘は予定日ぴったりに産まれました。優秀すぎる。
予定日の朝3時過ぎから陣痛が。メモで何時にどれくらいの陣痛があったということを書き記したノートを日本に置いてきたので、ここは感覚で。
最初は10分おき、次第に7分おき。
病院からは初産は5分になったら連絡してねと言われるので待つ。
途中で、シャワーもし、便意があったのできちんとトイレも済ませてからいざ病院へ。

あとで聞くところによると、この「便意がある」というのは出産時の兆候の一つらしく、出産前にそういう成分?が出てきて排便し、出産に体が備えるらしい。特に安産の人はそうなるとか。
ヘェ〜、体ってすごい。

当日、病院では産気づいてる妊婦は1人もいなく、私1人。産前ヨガをやっていたというと看護師さんがポータブルの畳を敷いてくれた。畳の上でヨガポーズ。その内、ヨガと早朝すぎる起床の疲れで眠気が。少し仮眠(←何しに病院にきた?)

昼食後(しっかり食べた)、陣痛がいよいよ短くなり、14時40分頃分娩室へ。赤ちゃんの頭が少しずつ下に下がっていることでめっちゃ背中と腰が痛い。夫がさするも下手すぎて、なんの役にも立たない。看護師さんがさするとさすがプロ。楽になる。

15時20分出産。

私的には、14時40分に分娩室に入ってから15時20分に出産するまでが、いわゆる出産にかかった時間という感覚。陣痛の波が来ている時は確かに痛かったけどね。多分いきんだのは4、5回。

初産の私の出産があまりにスピーディかつスムーズだったため、産科の看護師さんが「ヨガっていいんですね。今度人に勧めてみようかしら」と言っていた。私としてはヨガがどこまでスムーズな出産に貢献してくれたかは未知数。

第2子出産はもっと楽だった

第2子はもっと楽だった。予定日の8日前。お風呂に入っていると、当時6歳になった娘が、お腹に向かって「おーい、いつ出てくるの?そろそろ出てきてもいいぞ」と声をかけた。
今でも娘のいうことを一番聞く息子はその声に反応したんだと思う。
「あ、やべ。そろそろ出なきゃ」と思ったにちがいない。

翌日。朝にまた例の出産の兆候の一つが出た。要はお腹がすっきりしたのである。出産2回の私は「あ、これはくるな」と思った。

その日の夜中1時頃、破水。
寝ている夫と娘を叩き起こす。
そして病院に電話。「すぐタクシーで来てください」と言われる。

でも病院まで歩いて5分。タクシーに乗る距離じゃない。そして我が家の車は病院の横の駐車場のため車に乗る意味もない。
めっちゃ子宮が開いてるのがわかるけど、なんとか歩いて病院へ。

すぐ分娩準備室へ。看護師さんが赤ちゃんの心音を聞くための装置をつけている最中にもどんどん降りてくるのですぐ位置がずれる。
当日準備室には2人ほどいたけど、私のスピードがあまりに早いためそっちのけで3人くらいに私にかかりつけ。

私自身赤ちゃんがすごい勢いで降りてくるのがわかる。あまりに早いスピードすぎて、裂けちゃうんじゃないか心配。イメージはプールのスライダーで「がーっ」って子供が滑り降りてくるのが近い。

そして私がいきむ間も無く(というか、多分2回くらい自然にいきんだ)生まれ落ちてきたのが息子である。

あまりにスピード&省エネ出産すぎて、翌日から病院を普通に闊歩して歩いていた私。周囲がびっくりしていた。

育児も楽だった。授乳はセルフドリンクバー方式

産んでからが大変と言われる育児。実は産んでからも楽チンでした。
娘は生後2、3週間で夜もまともに寝てくれるようになり、夜間の授乳が必要な場合は、いわゆる添い乳。

しかも私は寝たまま(どこでもいつでの寝れるタイプ)。
娘も息子も、極めて親目線で見て育てやすいタイプで育児中にもかかわらず睡眠不足はほぼ皆無。
出産自体も軽かったことから、産後の育児に向ける体力も残っていた。

育休を終えて職場復帰してからも同様で、幸いにも極めて健康的な我が子たちは週末に熱を出すという快挙。親に気を遣ったのでしょうか。
もちろん水疱瘡で1週間休まらざる得ないとか、会社に着いたと思ったら保育園から呼び出しがかかり仕事始める前に帰宅するなんてこともあったけど。

出産や育児を一般化できないところに女性活用の難しさもある

出産や育児なんて自分の体調や体質、子供の性質にでそれこそ人の数だけオリジナルがある超個人的な経験。個人的な経験を一般化してしまうこと、妊娠はこういうもの、育児しながら勤務するってこんな感じと過度に一般化してしまうことに危うさがあると思う。

『女性の敵は女性』じゃないけど、あるあるのケースとして上司が女性で出産も育児もなんなくこなしているバリキャリ女性。その部下が女性だと、育児の大変さ、子供の病気の頻度はここによって違うけど、「私はできたからあなたもできるでしょ」という考え、経験を押し付ける危険性も孕む。

逆に上司が男性の場合。出産も育児も未知領域。配慮というなの遠慮をし、適当な軽めの仕事だけを与えていわゆるマミートラック一直線というパターンもありえる。

日本の男性は女性よりもさらに単一的な働き方が要求される

子供ができて発熱とかで呼び出される時に迎えに行くのは圧倒的に女性側が多いと思う。それは、働く母親(子供がいる母親)が途中で帰ることは「よくあること」としてよくも悪くも免罪符的になっている側面があるから。

逆に男性はそれが上司からも同僚からも見えずらくて途中で子供のお迎えで早退すると「え?奥さんは?」と言われる。女性が早退するといっても「え、旦那さん行かないの?」と言われないのに。

早退だけでなく、子供のお迎えで定時に切り上げるとしても同じことになるだろう。ここに社会の闇があると思う。いまだに長時間労働が奨励される。奨励されないにしても早く帰るとなんとなく引け目を感じる社会の雰囲気。

そもそも女性活用とか女性活躍って....

そもそも女性活用とか女性活躍って言葉に違和感を感じる人も多い。
私自身もそう。活用とか言われなくても、十分に仕事においてもそれ以外の人生においても十分充実させてるわとか言いたくなるし。

どうも上から目線で、「女性は活用もしくは活躍させてあげるもの(自発的には活用できない)」というニュアンスを女性自身は感じるし、女性活用といった途端、男性は「自分には関係ない」出来事的な位置づけに追いやられる。また活用、活躍も何を持って活用とするかもさしていない。
(そもそも明確に定義することができないという問題もある。仮に仕事して出産も育児もするなんて指標だした日には、仕事していないで出産、育児している人は活躍していないのかという論争にもなる)

結果、なんとなく言葉だけが宙に浮いている感じ。
もちろん企業としてはそこから、さらに女性活用の定義を自社に落とし込んで例えば管理職比率をあと何年でXXパーセント、採用比率をXXパーセントとするのだが。

結局、リーダーとなる母集団の仕組みをつくりあげるしかない

私の好きな女性経営者の一人に小林りんさんがいる。インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢を創立した社会起業家。彼女は、留学時代に圧倒的は貧困を目の当たりにし、貧困をなくすためには貧困層教育だけでなく、次世代を担うリーダー人材教育がキーになると考え取り組んでいる人。

アメリカだって、黒人大統領は出たけど、まだ女性大統領はでていない。その黒人大統領だって、ある日突然出てくるわけではない。リーダーとなる可能性のある母集団の形成を教育機会の均等などあらゆる取り組みでやってきたからことの成果。

もともと日本は2020年までに20%の管理職をということで、2005年頃(だったかな)旗揚げされたんだけど、今は明確な指針はあるのだろうか。COVID-19の後手後手の対応やオリンピックの紆余曲折を見るとあんまりそうは思えないから、上記にあげたようなリーダー人材教育をする機関が民間から出てくるのかも。





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