#216 アメリカ流、先生と効果的なコミュニケーションを取るためのヒント
先週、子どもの学校の1学期が終了し、成績表を持って帰ってきました。娘の学校もそうですが、日本と違うのが1学期の区切りが必ずしも長期休暇の前ではない。
学期の区切りはディストリクト(学区)によって異なる
日本では多かれ少なかれ、1学期が終わると夏休み、2学期が終わると冬休み、3学期が終わると春休みといった感覚が染み付いてる身としてはなんとも新鮮な感じですが、アメリカのそれは、学区によって異なります。
3学期生のところもあれば、2学期制もある。いずれも翌週から新たな学期が始まる。
例えば息子のこんな感じ。
今年度の息子の学校の学期について
8月18日〜11月10日(水) :1学期
11月15日〜3月4日(金) :2学期
3月7日〜6月9日(木) :3学期
翌日から長い夏休み
ということで、今月は11月10日に学校が終わり、先週末成績表をもらって帰ってきました。そういえば日本では学期が終わると翌週から長い休みに入ることもあり最終日に成績表持って帰りますが、成績表は最終日が終わってから先生がつけるためその翌週の最後に渡される。この辺りも違いますね。
先生と効果的なコミュニケーションをとっていくヒント
アメリカらしいなと思うのは、先生と効果的かつ積極的なコミュニケーションをとっていくことは奨励されています。
例えば、息子が成績表をもらってくる前日に、学校の会合に参加しました。
ELACと言って英語学習者のためのアドバイザリーコミッティです。
息子のように英語を母国語としないで学んでいる人たちのために開かれる学校の会合です。
その日は、成績表を渡される前日ということで、もし成績表とかで少しでも疑問などもっと知りたいということがあれば、先生とコミュニケーションを取りましょうというもの。
さらに、生徒が学校生活に置いて円滑に進めていくためには、保護者と先生と関係を築き効果的なコミュニケーションが重要と思われており、そのため効果的なTipsヒントまでご丁寧に伝授してくれる親切っぷり。
確かにこういう方が先生側としても「やってあげよう」とかいう気持ちになるよねと思うのでぜひ紹介したい。
I appreciate..... (いつも感謝しています・・・・・)
Thank you for (....についてありがとうございます)
What are my child strength? (うちの子供の強みとはどんなものがありますか?)
What specific skill do they need more support in......? 彼らは、特定のどんなスキルを......するのに、より必要としていますか?
What type of support will my child receive to help him/her?
どんな種類のサポートを子供がより成長するために受けることができますか?
How can I support with my child's learning?
私の子供の学びを、私はどのようにサポートすることができますか?
他にもいろいろありますが、こんな感じで紹介されていました。
要は、相手を責めるような姿勢ではなく、あくまでも子供が成長するためには親としてはどうしたらいいか、学校側にリクエストする時も直接的ではないんですよね。
今回もある保護者が、English Learner(英語学習者)の子供のために普段の個別のサポートだけではなく、学校全体として例えば放課後とかに週に1回でも2回でも特別レッスンみたいなことできないかという要望を出したのですが、そのお願いの仕方もとても上手でした。
「いつもサポートしてくれてありがとうございます。
おかげさまで、子供の英語についても伸びているのが見えています。
担任の先生も一人ずつ見てくれるので、うちの子供も・・・・・。
ただ親としては、より効果的にさらに短期的にキャッチアップできるようにしてあげたいなと思っていて。一方で担任の先生にこれをお願いするのは、さらに余分の仕事が増えることになるのも懸念しています。
例えばなんだけど、学校全体でこういうニーズがある保護者のためにアフタースクールとかの時間を使って英語学習をやるとかそういう検討は可能でしょうか?」
いつも思うけど意外と湾曲的というか、直接的じゃないです。
ちなみにこう言われた副校長先生も、
「OK. それなら、そういうことも検討していきましょう。またフィードバックするわね」と言っていました。
前向きに回答してくれるのも、実にアメリカらしい。
もちろん絶対N Gなことはその場でNGと言いますが。
おそらくお母さんは中国系の方だと思うのですが、お願いの仕方は非常にアメリカ流。こういう方が結果的にはうまく物事が自分の思う通りに運んでいくんだろうなと。
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実は、ちょうど息子の成績表が返ってきてそれ自体に何の文句もコメントもないのですが先生には個別に学校の様子についてコミュニケーションしたいなと思っていたのでタイムリーな話題でもありました。
日頃からこういったやりとりをしておけば、先生も様子がわかるし、こちらとしても聞きたいことをすぐ聞ける、その場で解決していけるという好循環が生まれるのでありがたい。
日本の時は連絡帳でやりとりなので、コミュニケーションが2、3日に跨がることもままあったのですが、メールだと結構レスポンスが早いのでそれもありがたいなと思うことの一つ。