真実への思いやり
トーク・セラピー。夜のセッション。
- 真実への思いやり-
自分の真実を知ることは、自分を自由にしてくれる。
真実に直面することなしに、癒しは起こらない。
人は自分のことを、恥だと思うことがある。
悪いことをして恥ずかしいと思うのであれば、それは行動を改めれば良いことだ。
だけど、自分自身、自分そのものが恥だと感じる時、それは人にとって、最悪の状態だと言えるかもしれない。
自分が恥だと思う時、人は嘘をつくのです。
恥を感じたくないので、嘘をついて、隠そうとする。
だけど隠そうとする限り、本当の自分(真実)を見ることはできない。
真実とは、「自分は傷ついている」ということであり、そこには痛みがあるかもしれない。
痛みを恐れずに、その痛みを表面化させること。
誰か他の人の中に、そんな痛みがある時、それを、治してあげようと、しないでいること。
他者を良くしたい、という思いは、相手のニーズではなく、自分のニーズだ。
そうではなくて、ただ、空間をホールドすること。
その痛みがあっても良いという空間を、ホールドすること。
思いやりとは、人を治そうとしたり、評価や批判することではない。
そこに思いやりがある時、人はやっと、真実を見ることができる。
その人から、痛みを取り上げてはいけない。
痛みがないと、その痛みを直視することができないと、癒しは起こらない。
その人には、痛みをホールドする力がある。
そのための、空間をホールドするということ・・・。