やさしい日本語 vs. やさしくない日本語:外国人と間違われる僕たちが考える言葉遣い
先日の note にコメントをいただきました。
力蔵さん、ありがとうございます。
このコメントを読んで「やさしい日本語」と「やさしくない日本語」をという言葉がふと浮かびました。
やさしい日本語とは、日本語が苦手な外国人でも理解しやすいように、簡単な言葉や表現を使ったコミュニケーションの方法です。
難しい言葉を避け、短い文で伝えることがポイントです。
例えば「土足厳禁」ではなくて「玄関で靴を脱いでください」と言うなど、相手がよりわかりやすい方法で情報を提供する。これがやさしい日本語です。
でも、実際に現場で使われているのは、やさしくないどころか、無礼な日本語です。
力蔵さんのコメントにもありますが「ダメ!あっち!」という表現は、わかりやすくはありますが、まったく優しさを感じません。それどころか失礼な言い方です。
ただ、わたしの個人的な意見ですが、駅員は概ね無礼です。
乗客の安全を守るために、神経をとがらせているからか、命令口調で話す人が多い様に感じます。
また、駅員に対して無礼な態度をとっても良いと考えている不届き者もいます。そんな人に接していると優しい気持ちが摩耗してしまうのも理解できます。
もちろんだからと言って「ダメ!あっち!」のような言葉使いが容認されるわけではありませんが・・・
わたしも力蔵さんと同じく、百貨店やレストランと言った本来接客がしっかりしているはずの場所で、なぜかカタコトでかつ横柄な対応をされた経験があります。
わたしの母語は日本語ですので、発せられたメッセージをしっかりと受け止められますし、ニュアンスも伝わってきます。
毎回、横柄で不躾な態度ととられるたびに、この人も外国人を子どもか動物とでも思ってるのかなと不思議に思います。
ちなみに、我が家のネコ様トンくんは「ダメ!あっち!」なんて言われたことはありません。「だめですよ〜あっちだよ〜」と丁寧な日本語を聞いています。
つまり、わたしは日本ではネコ様以下の扱いを受けている可能性もあるってことです。
それはさておき、やさしい日本語という考え方が生まれて、まもなく30年となります。
1995(平成7)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに、減災のための情報を外国人に分かりやすい日本語で発信しなければと、弘前大学の社会言語学研究室の佐藤和之氏が考案したと言われています。
その理念の根底にある「助けたい」「守りたい」という気持ちが、表現の仕方に影響するからこそ「わかりやすい日本語」ではなくて「やさしい日本語」という名称を選んだのだろうと思います。
それで、わたしたちが自分の言葉使いに「易しさ」だけではなくて「優しさ」成分を増やすようにすれば、よりよいコミュニケーションとなり、自分も、そして相手も気持ちよく過ごせるのではと思ってます。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!
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