中国の公園にショッピングモールのような無個性を感じるお話
わたしの家の近所に公園がたくさんあります。
とってもきれいです。緑はキレイですし、ゴミひとつ落ちていません。枯れ葉すら落ちていません。掃除の方が一生懸命働いていますし、公園各所に警備員も座っています。
ストレス発散したいと公園へ時々出かけるのですが、癒やし効果はほぼゼロです。面白みもないし、爽やかさも感じません。
せっかく公園にいるのに、気分はショッピングモールを歩いているかのようです。
どこまで行っても、同じ風景、同じ匂いです。緑はありますし、風も吹いたりするのですが、なぜでしょう?
日本の公園や、マレーシヤやタイ、オランダで感じたような、新鮮さや目新しさを感じないのです。
いろいろ考えてみたのですが、恐らく公園に個性がないのが理由だと思います。どの公園も特に代わり映えしません。広大な敷地に樹木があり、芝生があります。
意味のわからんモニュメントと池や川があります。きっと最初はそこは小高い丘だったり原っぱだったのでしょう。そこにデザイナーが手を入れ、個性を奪ってしまいました。
それで、そもそもの魅力が失われてしまったのだと思います。
だから、公園を歩いていてもショッピングモールに来ているような気分になるのでしょう。どこのモールもデザインも売っているモノも代わり映えしません。
個性を売りにする必要はなく、今売れそうなものを陳列しているだけの場所にドキドキやワクワクはないのです。
中国の公園が管理される理由もわからなくはありません。
人がたくさん集まることを恐れているのでしょう。そもそも15人以上の会食も警察に申請しないといけないらしいです。守られている様子はありませんが。
そんなわけで、公園のように不特定多数の人が集まりやすい場所に、目が届きにくい状況を残すなどありえません。公園の入り口にも中にも監視カメラが設置されています。
公園内での人の動きや、人々の行動の様子まですべて監視され記録されているのでしょう。そんな環境で爽やかさを感じられないのは当然のことです。
それでも、公園もない、緑もないという状況では息が詰まってしまいますし、人工物でもないよりはましかと思い、公園を散歩しています。
とはいえ、林や森の中を土の感触を確かめながら歩くという感触を、中国で思う存分楽しめないのは寂しいです。
もちろん、大都市を離れて農村部に移動すれば、いくらでも土の感触を楽しめるとは思うのですが、そういうのとは少し違うんですよね。
12月に日本に帰るので、その時は山歩きでもしてみようかなと思いましたが、現在日本へ帰国中の妻が「寒くて死ぬ」しか言わないので、無理かな・・・なんて思ってます。
今日は、手に入らないモノを欲しくなるよねというお話でした。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!