数名の声が全員に?中国人ボスのフィードバックに振り回される日本語教師のお話
自分はきっととっても心が狭い奴なんだと思います。
なぜって?
だって、すこしでも適当なことを言われると許せなくなってしまうんです。
昨日、突然ボスから電話がかかってきました。
内容は担当しているクラスの数名が、ペースが速すぎてついて行けないからもっとゆっくりして欲しいという要望でした。
それで、わたしは30数名のクラスのうち、何人が早すぎると言っているのですかと聞くと「数名」と言います。
それで、つまり人数は把握できてないけど一部の学習者が、難しさを感じているってことですねと確認すると「そうだ」と言います。
それで、ついてこれている参加者もいるのだけど、少数のついてこれない人のためにペースダウンすることが良いこととは思えないと返答しました。
その上で、ついてくるのが難しい人がわかれば、その人をフォローしながら授業を進められるので詳細情報が欲しいと言うと、そんな情報はないと言います。
どうやら、参加者のうち誰かがボスに泣きついたようです。ボスも相手の面子を潰すわけにもいかないので、わたしを説得しようとします。
客商売だから相手の要求を飲めとか言いだします。
客商売なのは認めます。
でも今の状況に満足している人もお客さんなんだけど、文句を言わない客は客じゃないのかなと思って話を聞き流していると・・・
ボスが突然「だから、みんなペースが速くてついてこれないっていってるのよ」と言いだします。
ここで、僕の忍耐力がドカッと削られたのを感じました。
ここで深呼吸でもできれば良かったのですが、修行の足りない自分はつい「数名なのか全員なのかはっきりしてください」と言ってしまいました。
ボスは少し黙って「数名です」と言います。
それで「数名と全員は全然違いますよ」と言い、どうしてもペースを遅くしてほしいなら、そうするけど想定しているような効果はないと思うと続けました。
理由は、そもそも現状でもスローペースですし、週に三時間の授業だけでは日本語の習得はそもそも難しいこと。しっかり予習復習が必要だと話しました。
でも、理屈を説明しつつも相手に理解してもらえないだろうし、こちらも相手のことが理解できないので話すのも空しくなってきて、善処しますとだけ伝えました。
ここまで25分、本当に疲れます。
それにしても数名が全員になり、また数名に戻るという状況が理解できません。こういう対応をされると、ムッとしてしまいます。
本当は、ボスに「わかりました!調整しますね」と言って何も調整しなくても問題にならないこともわかっています。
でも、それをしてしまうと自分も同じ適当な人になってしまうような気がして、とっても嫌なんです。
この適当をスルーできる能力を磨くべきなんだけど、50年近く生きているにもかかわらず若い正義心を振りかざしているような気がして、恥ずかしさも感じます。
この辺りの矛盾を調整する良い方法ご存じの方いらっしゃいませんか?
あればご教授いただきたいです。
本当に・・・
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日。
ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。