罰金より利益が勝るとき:中国で見たルールと倫理観のお話
法令に違反して罰金が求められても、違反して得た利益が罰金を上回るなら気にしないという人がいます。
罰金を経費として考えるなら、そういう結論になるかもしれません。
ただ、ルールというのはルールを破ることで不利益や迷惑を蒙る人がいるから定められているので、他人の迷惑を無視して自分の利益だけを追求するというのは倫理的にどうかと思います。
さて、どうしてそんな話をしているかというと、中国で倫理観がぶっ飛んでいる人によく会うからです。
彼らは、たとえ違反行為でもバレなければ良い、バレても許してもらえるのなら気にしないと考えている節があります。
もちろん、日本人を含め世界中の人にそういう傾向があります。
例えば、横断歩道の信号が赤でも、絶対に車が来ない場合、信号を無視する人がいます。
誰が言ったか「赤信号みんなで渡れば怖くない」の精神で、車が来ていても大多数の人が信号を無視していれば一緒に無視する人もいます。
これは日本でも中国でもおなじ事です。
ただ、具体的なことはここには書けませんが、中国人はもっと重大なことでも問題にならない、もしくは問題になっても損失がさほどでもないと思えば、軽々とルールを無視することがあります。
そんなとき、そんなことをして大丈夫なのと聞くと「今まで問題になってないから大丈夫」とケロリとしていることがほとんどです。
わたしが「それは駄目だろう〜」とか「大丈夫なの」と聞くと、彼らは「兄貴は心配症だな〜」と笑います。
確かに、わたしはどちらかというと心配症です。そして、ルールを守ることに敏感なほうです。赤信号だって、みんなが無視していても、わたしは渡りません。
でも、ここで話題にしているのはもっと規模の大きなルール違反です。
それに対してケロッとしているのを見て、これは中華的だと判断して良いのかなと悩むことがあります。
よく中国人は目先の利益を追うと言います。
後のことなど考えずに、まずは行動します。そして悪いことが起きなければ賭けに勝ったと考えるのです。
それが、違法行為がバレるかどうかにも当てはまると考えると、ちょっと恐ろしくなります。
具体的に何を見たかを書けないので、なんだかザックリした内容になってしまいましたが、つまり善悪の基準や、倫理観や良心の感覚がぶっ飛んでる人をここではよく見かけるという話です。
大胆に行動できるのは羨ましく思いますが、後先考えずに行動して眠れない夜を過ごすのは嫌なので、影響を受けないようにしなくてはと思っています。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日〜