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整理できないのはわかっているけど「紙」への執着を捨てられないお話

わたしは整理整頓ができません。

もっと正確に言うと、整理整頓できるのですが、扱えるモノや情報の総量が明らかに少ないんです。ですから衣類も雑貨も仕事道具も自分が扱える量まで減らすことで対応しています。

しかし単に減らすことでは対応できないのが情報です。

わたしは自分が忘れっぽいことを理解しているので、メモ魔になりました。すべてを時系列に同じノートに書いていきます。大事なのは時系列です。わたしの記憶の糸をたぐって過去へ過去へと情報を探しに行きます。

もしこれをジャンルごとにメモ帳を準備するとトラブルだらけになります。

まず、どのノートにメモを書いたのかを思い出せません。ジャンルを増やせば増やすほど混乱してしまいます。またノートは物理的なものです。ジャンルごとに複数冊のノートを持ってしまうと、荷物が増えるだけではなくノートを持っていくのを忘れたり紛失したりするリスクもあります。

そもそも必要だと思ったジャンルのノートを作ったことすら忘れてしまう可能性があるのです。同様の理由で良くある「タグ」機能なども使いこなせません。タグが増えまくって混乱してしまいます。

そんなわけで、今はiPad Mini6 にメモを取るようにしています。Goodnotes というアプリにノートを1冊作成します。例えば2303という名前のノートには2023年3月のすべてのメモが日付順に書かれます。

Goodnotesを使うと、手書きした文字列も検索できるので、わたしのようなメモ魔なのに、メモを無くすタイプの人には夢のようなアプリです。さらに、クラウドに勝手に保存してくれるのでメモをなくしてしまうということもあり得ません。

でも・・・

この状況に満足できないのです。

紙の上に万年筆や好きなペンで文字ではなく文章を書くという快感を iPad Mini6 では味わえないのです。

考えをまとめながら「ああでもない・・・こうでもない・・・」とブツブツと呟きながら書いていくという過程をペーパーライクフィルムを貼ったiPadでは再現しづらいのです。

もちろん、これは慣れの問題なのでしょう。

毎日メモとはこういうものだと思って、iPadに情報を書き続ければ、そのうち脳が学習して、違和感なくできるようになる気もします。しかし、iPad よりも安価で、世界のどこでも手に入る紙を使えば、自分の欲をいくらかの不便を代償に満たせることもわかってます。それでノートに戻りたいという欲望を感じています。

今回、帰国時に クアデルノ という製品を買おうと思ってました。

電子ペーパーと呼ばれる製品で、書き心地も紙に近いと評判です。ヨドバシカメラで実機を確認したのですが、iPad Mini6にペーパーライクフィルムを貼ったものよりは紙に近いとは思いましたが、それでも「紙ではない」ことは明確でした。

こうなると方法は3つ

ひとつは、iPadMini6 でできることに満足し、慣れる。
もうひとつは、紙を持ち歩きメモし、毎日電子化する。
さらにメモ専用機として妥協してクアデルノを購入する。これくらいしか思いつきません。

今日、中国へ戻るので、その前に文房具屋にて切り取れるノートを買おうかなって思ってます。

このノートも安くはありませんが、それでもクアデルノと比べるとコストは72分の1・・・おや?72冊なんてすぐに消費してしまいそうだから、ほぼ無限に書けるクアデルノの方が良いような気がしてきました。

それはさておき、ライフハックとは試して失敗すること。そして失敗からこの方法は自分に合わないことに気づき、理由を分析し、さらなる快適さ効率を追求することである。

そんな風に考えてますので、予算の許す範囲でいろいろと試してみようと思ってます。さて今日の夕方便で香港経由で家に帰ります。明日にはネコさんとも会えます。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。また明日。

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くまてつさん@中国|日本語教師
ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。