中国人が旅行で撮った写真を見て、もっと素直になるべきだと思った話
国慶節の休みに旅行に行った皆さんから写真を見せてもらいました。
北京へ行った人、四川に行った人、ロシアや日本へ行った人など目的地は様々です。
わたしも写真は好きですが、どうしてもスナップ中心となり何気ない風景を切り取ったモノになりがちで、ちょっと退屈です。
それに対して、中国人友人たちのは自撮りあり、ポーズありでバラエティ豊か。しかも、いわゆる映える写真が多くて見ていて面白い。
この写真を撮るために、並々ならぬ努力が必要だったのではと思うと、頭が下がります。
そして、友人たちが撮った写真を見ては大はしゃぎする皆さんを見て、改めて素直で微笑ましいなと思いました。
そういえば、まだスマホがそれほど一般的でなかったころのことです。
わたしは、日本に技能実習生として来ている中国人と親しくなり、彼らの買い物に付き合ったりなど、生活のちょっとしたことを助けてあげてました。
そして、日本に来たばかりの中国人の欲しいもの第一位が、コンパクトデジタルカメラでした。
良く一緒に電気屋さんに行き、中国語表示ができるものを探したりしましたし、店員さんと価格交渉をしたものです。
記憶媒体も買う必要があり、予算オーバーだと悩む中国人のために、店員と交渉してSDカードをサービスしてもらったときは、満面の笑顔で抱きつかれて戸惑ったのを覚えています。
その様子を見た店員さんが「良かったです。そんなに喜んでもらえて」と笑ってました。
さてさて、中国人たちは写真をよく撮るのですが、その風景は素敵なもの、キレイなもの、楽しそうなもので溢れています。
でも、わたしは彼ら、彼女らのリアルを知っています。
写真には写らない本当の生活があります。狭い部屋に4人で暮らし、就労環境も良くはありません。
必死で働いて得た給料は、家族に仕送りしたり、将来のために貯金します。普段は慎ましいと言ってよいのかわからないレベルで節約しています。
そういった暮らしの中で、とびきりのシーンだけを写真で切り取り保存します。そして、それを帰国した際に家族や友人たちに見せるのでしょう。
もちろん、日本人だって韓国人だって、欧米人だって嬉しいことがあればSNSに公開しようかなと思うと思います。
ただ、それは生活のほんの一部を切り取ったものだということを、口に出しはしないけどお互いに理解しておく必要があります。
だから、旅行の写真を見せてもらったり、ご馳走の写真を見たら、いつもよりも大げさに喜んであげたり、はしゃいだりしてあげるのはマナーなのだろうと。
誰だって楽しかったことを共有したいものです。
それで、喜んでいる人と一緒に喜んであげる。そんな、素直な人になりたいものだと思いました。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日〜