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こんな出会いをしたい。

「ちょっと思い出しただけ」をアマゾンプライムで鑑賞。
タイトルにセンスを感じて、物語やキャストも知らないのに鑑賞したく仕方なかった。配信開始され即鑑賞した。

物語は、舞台照明の仕事をしている佐伯照夫とタクシードライバー野原葉の物語。
足の怪我でダンサーへの道を諦めていた照夫は、照明の仕事をしており、仕事がおわって誰もいなくなると閉館間際の舞台の上で、ダンスをやっている。

男性客を乗せた葉は、途中で「トイレに寄ってほしい」とお願いされて、近くの会館にタクシーを止める。タクシーを降り、なにげなく覗いた舞台の上では、元カレ照夫がダンスをしていた。二人は交際していた時のことを思い返す。

物語はざっくりこんな感じ。内容、雰囲気、キャストがめちゃくちゃ好みの映画だった。日常感があり、綺麗後がなく、台詞や間がリアルで世界観を覗いている気にさせてくれて夢中で鑑賞。

最もよかったのが、葉と康太(ニューヨーク・屋敷裕政)の出会い方。
僕の理想とする男女の出会い方で、今でも憧れている。

葉は友人に誘われ合コンへ参加することになる。しかし、雰囲気に合わせてはいるが、あんまり楽しいとは思えていない様子。休憩間隔で店を出て、路上でタバコを吸おうとするが、ライターの火がなかなかつかない。路上に座ってタバコを吸っていた康太が、「よかったら…」と声をかけ、さりげなくライターを差し出し、「ありがとうございます」と受け取りタバコに火をつける葉。

康太は「コンパですか?どうですか?」と話かけ、葉は「まぁまぁですね」と当たり障り返しをする。康太は「こっち最悪ですよ。子供連れてきている人がいて、ずっとスマホいじって、飯食べててなんやねん!」と愚痴をこぼす。

葉は笑って反応。少し間が空いて「芸能人と付き合いてー」と独り言みたいな間隔で話題を振ると、「そんな人はこんなところ来ないでしょ?」と絶妙なタイミングで、ツッコミし話が盛り上がり始める。

お互い笑いながら、会話をしていると店の扉が空き、顔だけ出した友人が「二軒目行くよー」と葉を店に戻るように伝える。タバコを消して店に戻ろうとするところで、康太は「LINE交換しましょう?」と言い、葉の足を止める。

葉のLINEのアイコンが猫になっており、その猫は元カレ照夫が飼っていた猫。
康太に「引きずってますか?」とツッコミと、「忘れていただけです」と言い、
その場でアイコンを変える葉。変え終わると、「忘れてくださいね」と図々しく葉に要求し、葉は「言われる筋合いない」とウケながら突っ込む。

僕はこの出会いの様子を見て、胸がキュンキュンしまくった。2023年初キュンキュンで、ランキングすると暫定1位。

今の時代、マッチングアプリが普及し簡単に出会える。
アプリを利用して出会うことは、誰も恥ずかしさなんて感じなくなりつつあり、アプリきっかけで結婚までする人も多くいる。出会いがないという言い訳は通用しないぐらい。

僕はアプリでの出会いは気が進まない。なぜなら、交通事故みたいな感じの出会いに憧れているからだ。これまでの女性関係は職場恋愛ばかり。会社以外やプラベートの突発的な出会いに巡り会いたい。自分でいうのもおかしいが少々痛い気がしてきた。

僕の理想で出会い方を描いてくれて、興奮させられ感謝すらした。
多くの人が興奮しないとことで、自分だけ興奮した気は少しする。これからも定期的に観るであろう素晴らしい映画。


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