ベトナムぼっち旅【4日目】 〜トラブルのおかげで出逢えた景色と人々〜
Xin chào、熊島です。
ニャチャンの穏やかな陽射しに起こされて目覚めたベトナム旅4日目。
今日は22時頃にホーチミン行きの寝台バスに乗るので、その時間までニャチャンの街を観光します。
まずは昨日の夜に邦さんと訪れたビーチへ再び。昨晩とは違った海の表情を見せてくれました。
そろそろ空港で両替した現金が底をついてしまいそうなので、両替所が併設されているショッピングセンターまでバイクタクシーで向かいます。
初めてのバイクタクシー。
事故に遭わないか不安でしたがそれは杞憂でした。
むしろ南国のプロムナード沿いを颯爽と風を切って行くのがとっても新鮮で気持ちが良い。
両替を終えてしばらくフロア内で涼んでいると、
最上階にゲーセンらしき所もあったのでひと遊び。
残念ながら景品は一つも取れませんでした🥲
再びバイクタクシーに跨って、幾つかの観光名所を巡って行こうと思います。
海と不思議な岩の観光スポット、ホンチョン岬。
入場料30000ドン(180円)とお手頃な値段で美しい景色を一望できます。
民族楽器の演奏やカフェなどもあってとても素敵な場所でした。
ポーナガール遺跡。
チャンパ王国の栄華を想わせるような立派な寺院。
螺旋した階段をゆっくり登って行くと見える赤煉瓦の寺塔には、まるで異世界に迷い込んだような興奮に鳥肌が立ちました。
ダン市場。
中央に大きな三階建ての建物があり、その中や周りを様々な店が所狭しと軒を連ねているローカルな市場。
色々とお土産を買い込みました。
隆山寺(ロンソン寺)。
寺と言っても日本とは全く違う雰囲気。
とにかく境内が広く、長い長い石階段を登ると立派な白い大仏様が鎮座されてます。
ここまでの時刻は午後3時。
次はどこへ行こうかなとスマホを開いた所に一通のメールが。
え!?バスの予約が取り消し!?!?
明日の夜に帰国予定なので、少なくとも今日中にここを出ないと間に合わない。
加えてこの時のスマホのバッテリーは残り5%。
モバイルバッテリーも使い切ってしまっていて本当にまずい状況に。
こういうトラブルは旅が終わってみると良い思い出になるのですが、当時の僕はもはやパニックを起こしていて生きた心地がしませんでした笑。
とりあえず深呼吸して冷静になった後に打開策を考えて、まずはスマホの充電確保を先決に。
ホテルへ戻ってフロントの人にモバイルバッテリーの充電をお願いして(チェックアウトした後なのにそれでも快く受け入れてくれました😭)、予備でもう一つモバイルバッテリーを買うことにしました。
現地の人に聞き込み、午前中に行ったニャチャンセンターに売っているよと教わり、無事手に入れることが出来ました。
次に帰りの手段。
そう言えばベトナムの交通機関について何か書いてあったなと持参していたガイドブックをパラパラめくってみます。
しばらく読み進めていると、ベトナムには国営の統一鉄道と呼ばれる列車が運行していて、ニャチャン〜サイゴンを結ぶ路線もあるそう。
もはやこれしかないとニャチャン駅に急行します。
これから出発する列車はありますかとフロントのお姉さんに聞くと1時間後に出る列車があるとのこと。
5,000円ほど払ってチケットを取り、この列車でホーチミンまで戻ることにしました。
一旦ホテルへ戻ってキャリーケースとモバイルバッテリーを受け取り、再びニャチャン駅へ。
自分が乗る座席の場所が分からなくて、おろおろしていた所を駅員さんだったりお客さんだったりが親切に案内してくれました。
ようやく自分の席の所へ着いて荷物を下ろします。
約10時間にも亘る長旅が始まります。
やや硬めのマットレスと薄い毛布でしたが、それでもこれでホーチミンに戻れるという安心感で、すっかりこの列車に身を委ねていました。
向かい席に座っていた僕と同じ年頃の女の子がみかんを2つくれました。
僕からもお礼に日本から持ってきていた飴玉をプレゼントして、拙い英語でしばらく談笑をしました。
ハプニングのおかげで出逢えた人と景色と体験。
嬉しいような、でしゃばりなような、名状し難いもどかしい気持ち。
でもこれこそが旅の醍醐味だと思うと、こんな目にあったとしても良かったなと思えてしまいます。
そんな不思議な体験をした1日でした。