私の教材研究の方法。
あと3週間で新年度という時期になってきました。
今一度、自分のためにも授業づくりについて思っていることを書きこんでみようと思い、記事の作成にあたりました。
今回は教材研究について、です。
実は初任者のときに一番困ったのが授業の作り方でした。
特に高校は理解するのが難しい内容も多く、どのように教材研究を進めていったらいいか分からなかったです。
もし初任の方が見てくださっていたら、その不安を少しでも解消してもらえたらな、と思います。
高校地歴・公民科の教材研究にはなりますが、参考になれば幸いです(^^)
■勉強ノートをWordでつくること。
勉強ノートとは、Word(一太郎でも可)で作成している、教材研究用のノートです。
教科書や資料集の内容をまとめ、知識を整理するために書いています。
手書きでない理由は、主に2点あります。
現在、政治経済が約170ページ、倫理が約250ページあります。
定年を迎えるまで書き溜めていくつもりです。
年配の先生の勉強ノートは2000ページ以上有りました…。
自分だけのオリジナルノートが出来上がっていくのは、すごくワクワクします(笑)。
後述しますが、一通り教科書の内容をまとめ終わったら、
大学入試や模試の問題を問い終わった後に解説をこのノートに入力し、知識を増やしていきます。
このノートにどんどん書き溜めていくことで、授業のネタや展開に迷ったときに、活用することでが出来ます。
非常におすすめです。
■ノートの質を上げるために…。
ではどのようにノートの質を高め、生きた知識を増やしていくのか。
方法は3つです。
1)問題を解く。
共通テストはもちろん、昨年度や今年度の大学入試問題を解きまくります。時間に余裕のある夏休みや春休みなどを有効に活用します。
ここが小中学校の先生たちとは決定的に異なるところかなと思います。
面白い授業をすることは非常に大切。
しかし、高校教員には「生徒の進路保障」というミッションの比重が大きいです。
単に面白いだけでなく、受験で問われるのかは生徒にとって気になるところ。
大学入試で問われることを先回りして生徒に還元する必要があります。
ワークシートに「○○大学(2020)」と書いておくだけでも、生徒の信頼が高まります。※進学校限定ではありますが。
そして問題を解くことで自分の中に生きた知識として入ってきます。
特に一橋大学や早稲田大学の政経、上智大学の倫理の問題などは知らないことが多く出てきて私自身勉強になるし、授業のネタになるなと思ってます。
「こういう視点で問題を出すのか~!」と1人でブツブツ言いながら解いて
います(笑)。
問題を解きなさい、というアドバイスは先輩の先生に口酸っぱく言われてきました。
受験対策の淡々とした授業になるのでは、という恐れが自分の中にありましたが、むしろ自分の引き出しが増えた印象でした。
こういう言い回しで説明すればよいのか、と納得する時も多かったです。
2)新書や専門書を読む。
教科書の内容で分からない箇所があるとき、ネットの情報も頼りにしますが、やはり本がおすすめです。
まとまって書かれてあり、その他の周辺の知識を手に入れることができます。
特に新書は教科書の内容から少し深掘りした、良い題材があるなと思っています。
参考までに、倫理の授業をつくるときに使った新書や入門書のリンクを張っておきます。
専門書を読むことに越したことはないですが、大学でも本格的に学んだことのない学問をすることは私にとっては至難の業です💦
新書レベルから読み込んで、その参考文献をたどる形で読み進めていきたいと思っています。
3)新聞を読む。
新聞記事の中にも教材が隠れています。
最近は電子版の契約もしたので、トリミングしてデータで保管しています。
好きなタイミングで取り出せるのでとても良いです(^^)
この記事を読ませたい、と思ったらすぐ印刷できる状態にあります。
紙は自分が読むように別にありますが、授業用という意味でも電子版がおすすめです。
■まとめ
以上が私の教材研究の方法です。
このノートをもとに、ワークシートを作っていきます。
時間がなくてワークシートを先につくってしまう時もありますが、やはり勉強ノートから作った方が授業に深みが出ます。
将来的には2000ページあるくらいの知識の引き出しが欲しいです(笑)。
ここからどうワークシートをつくっていくのか。
また記事を書きます(^_^)/