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2024年春アニメ『クマーバ』の裏側〜製作委員会は組まず単独出資【キャスト・スタッフ紹介】

今日も見ていただきありがとうございます!
株式会社Kumarba代表の樋渡(ひわたし)です。

今回は先日発表したテレビアニメ『クマーバ』の裏側について書いていこうと思います。アニメを作っているなかでわかったことや次回改善したいことなどをシェアしていきますので皆さんの活動にお役立てていただければと思います!

※この記事は5000文字超えていて読むのに10分ほどかかります🙏

記事のまとめ✍️

・ユーザーアンケートでアニメの内容を決めたぞ
・製作委員会を組まずにKumarba社1社出資でアニメ作ってるぞ
・キャスト、スタッフを紹介するぞ

テレビアニメ概要

YouTube登録者数47万人、総再生数7億回の「クマーバチャンネル」を原作としたテレビアニメ『クマーバ』が、2024年4月からテレビ東京ほかにてスタートします!
どの時間帯で放送されるかなどの詳細は3月になったら告知できるので、またお知らせします!

ユーザーアンケートでキャラクターの見た目を決定

テレビアニメが決定した時にまず最初に悩んだのが、テレビアニメのキャラクターの見た目を「3D」にするか「2D」にするかでした。

YouTubeで配信している動画のほとんどが3Dですが、一部のストーリーアニメは2Dで表現している動画もあるので、どちらの見た目を採用するかで悩みました。

3D
2D

【3Dのメリット】
・YouTubeを見ている人は慣れている見た目なので乖離(かいり)がない
・モーションキャプチャを行うことでアニメーション制作コストが低い
・3Dのテレビアニメは少ないのでエッジが立つ

【2Dのメリット】
・表現の幅が広がる
・YouTubeの見た目と違うことで新たな表現を確立できる
・ほとんどのキッズアニメは2D

僕の中では新しい表現を試したかったので2Dにしようかなと思っていましたが、マーケットインの発想で視聴者が求めている方で作った方がいいと思ったので、僕のXのアカウントでアンケートをとることにしました。

おお!!やはり2Dの方が人気!!!
『アンパンマン』も『ドラえもん』『ポケモン』もテレビアニメは2Dなので、キッズアニメは2D表現というのが当たり前になっているんだなと思いました。

ただ僕のXのフォロワーさんは、「クマーバチャンネル」を普段から見てる方もいらっしゃいますが、ほとんどはビジネス関係の人や友人だったりするので、今度はYouTube「クマーバチャンネル」のアンケート昨日で視聴者の意見を聞くことにしました。

YouTubeでのアンケート
https://www.youtube.com/post/UgkxCgfn4az4LFISBJavd1ett3kdU5wT6oFO

ありがたいことに2000人以上にアンケートに参加いただきました!
そして既存のファンにとっては3D表現がよいという結果になりました。

すでにYouTubeを見ていただいている親御さんからすると、自分の子どもと一緒にテレビアニメを見る時にYouTubeと同じ見た目じゃないと子どもが「クマーバ」だとわからないかもしれないですよね。
しかもYouTube「クマーバチャンネル」を見てる人は月に100万人以上もいるので、テレビアニメを見るほとんどの人が一度はYouTubeを見ていると思うので同じ見た目の方が親和性があるなと思い直しました。

既存ファンのアンケート結果を元に、「テレビアニメのキャラクターの見た目は3Dでいく」ことに決定しました。

テレビアニメ『クマーバ』第1話

製作委員会は組まずに1社出資

アニメの制作には多額の資金が必要になるので、日本のアニメの多くが「製作委員会」という方式で、アニメの制作費を複数の会社が出資しリスク分散するやり方が採用されています。

その場合、作品の収益や著作権などの権利は出資額に応じて製作委員会に分配される仕組みになります。

製作委員会の構造

例えば30分アニメだと現在は制作費の高騰から、1話あたり2000万円前後の制作費がかかると言われています。1クール12話だとすると2000万円×12話=2億4000万円もの資金が必要です。

アニメは放送するだけだと儲からないので、グッズを販売したりAmazonプライムビデオなどで配信権を売ったり、企業とタイアップしたりして制作費を回収していきます。

ただし制作費が高すぎるので製作委員会のほとんどは制作費の回収が難しいと聞きます。みな『鬼滅の刃』のようにスーパーメガヒットを狙っていますが、なかなかうまくいかないのが現状だと思います。

テレビアニメ『クマーバ』はKumarba社1社の単独出資の作品にしました。(規模が全然違いますが…)最近だとテレビアニメ『チェンソーマン』が、企画・販売・アニメーション制作の全てをMAPPA(マッパ)さん単独出資でやられたことで話題になりました。『クマーバ』もそれと同じです。

子ども向けアニメもほとんどが製作委員会が組まれているので、1社でやるのはかなり珍しいと思います。

なぜ製作委員会を組まないか?

単純に制作費がめちゃくちゃ安いからです。上で紹介したアニメの制作費と比べると単位が2つも違います。
理由は普段YouTubeに週3〜4本配信している動画は全て内製でつくってますし、テレビアニメもその延長線上で制作しているので費用がかなり安くすんでいます。

また、音声収録のスタジオも自社にありますし、これが決め手なのですがモーションキャプチャの機材もスタジオも自社にあるので減価償却が終わり0円で使えています。

自社のモーションキャプチャスタジオ
モーションキャプチャ風景

制作費を抑えられている要因としてモーションキャプチャがあります。
2Dアニメだとキャラクターを動かす場合イラストを書き起こして動かさなきゃいけないのでコストが高いですが、モーションキャプチャだとセンサーをつけた人間と3Dモデルのキャラクターの動きを同期させることができるので、アニメーションを簡単に作れます。

PERCEPTION NEURON PRO

2〜3分のアニメだと3人のキャラクターの動きを撮るのに2時間もかからず完了することができます。その後、モーションキャプチャしたデータに表情を付けたり口パクをつけてデータを書き出し、背景イラストと合成してアニメーションを制作するやり方をしているので短時間でアニメ制作ができます。

アニメ編集の大まかな流れ

制作費もそこまでかかってませんし、フットワーク軽くできるのでまずは1社でアニメ製作を行なっています。ただ、複数社入り一緒になって作品を大きくしていくという意味では製作委員会もいいなと思っていますので、やりながらメリット・デメリットを見つけていければと思っています。
もし興味ある会社さんがいらっしゃればお声がけよろしくお願いします!

キャスト

キャラクターの声はYouTube「クマーバチャンネル」の声優さんに担当いただきます。「クマーバチャンネル」スタート当初の5年前にオーディションで選抜させていただき、それからずっと毎月収録をしこれまでYouTubeに780本もの動画を出してきました。

認知度0%から一緒にキャラクターを育ててくれたみなさんと一緒にテレビのステージに立てるのを本当に誇りに思います!

最終オーディション風景(2019年4月8日)

<声の出演>
・クマーバ:ファイルーズあい
・タブリス:佐藤舞
・ネコルン:井上ほの花
・バグリン:ぴっちょりーな

テレビアニメ『クマーバ』第1話

スタッフ

・原案、監督、プロデューサー:樋渡 昇一郎
「クマーバチャンネル」を始めたきっかけが自分だったので、テレビアニメの内容を決めて放送の全ての責任を持つ意味で監督とプロデュースを担当しています。

原案・監督・プロデューサー:樋渡昇一郎

自分はテレビ番組のディレクターや演出を10年ほど経験していたので、アニメの監督もできると思っていましたが、実際はビックリするくらいそんなことありませんでした… おもしろく見せる手法や効果的な演出スキルが自分には全然足りなかったのです。

そこで、YouTube「クマーバチャンネル」でストーリーアニメの監督を担当してもらってるトミーさんに演出協力として入ってもらいました。
トミーさんは『秘密結社 鷹の爪』でお馴染みのDLEさん出身で、『アグレッシブ烈子』の演出や『ただいま!ちびゴジラ』の監督を担当されているおもしろい方です。トミーさんの加入でコンテや作画がしっかりしてアニメがよくなりました!

演出協力:日野トミー ※宣材写真かっこいい

・シリーズ構成、脚本:ハシモトコーキ
「クマーバチャンネル」で配信中のストーリーアニメの脚本を担当してもらってるハシモトさんにテレビアニメも継続していただいています。
キッズ向けアニメではテレビ東京「アニアキングダム」テレビ東京「最強王図鑑」や、YouTube「ハローキティチャンネル」、NHK Eテレ「シャキーン!」や「キキとカンリ」などおもしろいコンテンツを担当されている作家さんです。
今回コメディに振り切って書いてもらってますのでお楽しみに!

シリーズ構成・脚本:ハシモトコーキ

・シナリオコーディネーター:坂本 鼓太郎
「クマーバチャンネル」のディレクターであり、アニメ『ポケットモンスター』のアニメーションコーディネーターを担当する坂本にアニメの世界観・設定のブラッシュアップを協力してもらってます。

坂本はテレビのディレクター時代の後輩で、色々な番組を一緒に作ってきた仲間なので信頼関係もあつく今回もいい仕事してもらっています。

・クリエイティブディレクター:関根知佳
YouTube「クマーバチャンネル」のチーフディレクターの関根が、アニメの作画などのクリエイティブを見てくれています。また、モーションキャプチャのディレクションやキャラクターの3Dモデルのアニメーション制作も担当しています

クリエイティブディレクター:関根知佳

・モーションキャプチャ:川島 勇輝
YouTube「クマーバチャンネル」でディレクターを担当している川島が、キャラクターのモーションキャプチャを担当します。川島はチャンネルスタート初期メンバーで撮影・編集・収録・モーションキャプチャと守備範囲が多岐に渡るので頼もしいです。

モーションキャプチャ:川島勇輝

・アシスタントプロデューサー:柳澤 麗
アニメ制作の全体進行とアシスタントプロデューサーを柳澤が担当しています。前職はアニメ会社ぴえろさんで『おそ松さん』や『BORUTO』『パズドラ』を担当していたので、アニメ制作やPRの知見をチームに共有してくれています。

アシスタントプロデューサー:柳澤麗

・宣伝プロデューサー:土本 幹郎
YouTube「クマーバチャンネル」のプロジェクトリーダーの土本がPR・宣伝周りのプロデュースを担当しています。前職のベネッセさんでは、キャラクターのライセンス・タイアップ・企業アライアンス周りをまるっと担当していたメンバーなので、アニメ版権を用いた他社さんとのコラボを計画しています。2024年はいろんなところにクマーバが出ていくのでお楽しみに!

宣伝プロデューサー:土本幹郎

・アニメーション制作:クリエイティブハウスポケット
アニメーション制作をクリエイティブハウスポケットさんにお願いしています。ポケットさんは親会社アカツキのゲーム事業の方でも昔からお世話になっていまして、Kumarba社とは他のIP開発の方で以前から協業させていただいておりました。

またYouTube「クマーバチャンネル」でもストーリーアニメの制作をお願いしていたこともあり、今回のテレビアニメの制作も担当いただいています。
イラストやキャラクターのアニメーションがとてもかわいくつけていただけますし、色々なことに柔軟に対応いただけるので大変助かっております!

クリエイティブハウスポケットHPより

おわりに

アニメ制作は順調に進んでいます!
先日やっと#1が完パケました!映像・音楽も完成したものを見ると早く皆さんにお見せしたい気持ちになりますね!

3月上旬にアニメのティザー映像やテーマソングを公開するように動いていますので、楽しみに待っていただけると嬉しいです!

「Kumarba社と何か面白いことをやりたい!」
「一緒に働いてみたい!」など、お気軽に会社のお問合せフォームや樋渡のXよりDMをお送りください!

株式会社Kumarba:HP
代表・樋渡(ひわたし)X


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