身の回りアイテム:靴(革靴その1)
身の回りのアイテムとして、次にご紹介をしたいのが靴になります。靴もまた時計や筆記具と同様に、スーツスタイルにおいて重要な要素を占めるアイテムとなります。ここでは選んだ革靴とスニーカーについてご紹介をしたいと思います。
私は就職した時からスーツはそこまで高価なものを揃えなくても、革靴は良いものを揃えようと考えていました。理由は一度購入したら一生ものとして履くことができるからです。
まず革靴について一番大事なのはその靴のラスト、すなわち木型が自分の足に合うかということです。自分の足形にあった究極の靴を求めるならば、本来はビスポーク、すなわちオーダーに行き着くわけですが、しかしそうなると1足数十万円単位でかかります。また靴の場合、洋服よりも身体(靴の場合は足)の形にきちんと沿って作らなくてはならず、そうなってくるとフォルムが必ずしも綺麗とは限らない、という状況が起きます。そう考えると、一番良いのは自分に合う木型の靴を見つけられるかというところになります。
そしてもう一つ大事なのは革靴の革の質です。クオリティの高い革を使っている靴だと、素人でも簡単に靴磨きで光らせることができ、また経年でより味わいが深くなっていきます。それが質の悪い革の場合だと、経年劣化してしまうのです。
そうした基準をもとに、買い揃えてきた4足をご紹介したいと思います。
まず最初にご紹介したいのはジョン・ロブのシティIIというストレートチップです。ジョン・ロブはビスポークを中心としているジョン・ロブ・ロンドンと、既成靴をメインとして、現在はエルメスの傘下にあるジョン・ロブ・パリがありますが、私が購入しているのは、パリの方になります。ジョン・ロブの靴の特徴は革質の良さではないかと思います。ちなみにここでご紹介する靴はいずれも15年以上履いていますが、いまだ綺麗に現役で履くことができています。
この靴は購入してからもうすでに25年になりますが、靴底やアッパーを補修しながら大事に履き続けてきました。大事なプレゼンにスーツで臨むときは、例外なくといっていいほど、この靴を履いていました。
二足目は同じくジョン・ロブによる、シャンボードというUチップのモデルになります。
Uチップの靴では、エドワード・グリーンのドーバーが一番有名かもしれませんが、このシャンボードはジョン・ロブがエドワード・グリーンの工場を買収したとき、ドーバーに対抗する靴を作るという目的で作ったと言われています。私はエドワード・グリーンの木型が微妙に合わないので、ジョン・ロブを選びました。
ストレートチップは、フォーマルな洋服以外はコーディネートしづらいのですが、こちらのUチップは、グレーデニムなどカジュアルなスタイルでも合わせやすい靴となっています。
次回は残り2足をご紹介したいと思います。
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