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熊本の食材を使って、約1年かけて開発/「クラフト甘酒」ができるまで その1

くまもとマイスターズ」の新商品、生産者さんとホシサンの職人のこだわりが詰まった「クラフト甘酒」ができるまでをご紹介します。

お客様の声がヒントに。フレーバー付きの甘酒

甘酒は私たちホシサンの看板商品の1つです。米と米麹だけでつくるプレーンの甘酒は、年間約4万個を販売しています。

「他の食材を加えてアレンジしている」「もっといろいろな味を楽しみたい」というお客様の声をヒントに、フレーバー付き甘酒の商品化に向けて動き出しました。

素材を生かし、約1年かけて開発

開発メンバー

熊本の生産者とのつながりを大切にしたブランド「くまもとマイスターズ」の新商品として発売するために、まず熊本の食材を探すところから始めました。最終的に選んだ食材は、抹茶、紅茶、苺の3種類。試作を重ね、約1年をかけて開発しました。

甘酒は糖度が下がると日持ちがしないため、甘さを保ちながら食材を加える必要があります。イチゴや紅茶の量を増やせば風味は増しますが、糖度が下がり、保存性が落ちます。糖度を下げないようにすることが大きな課題でした。

さちのか苺の色と香りを生かした「苺あまざけ」

イチゴの粒も入っています

熊本県ではトマトやスイカなどの赤い食材が特産品として知られています。「くまもとの赤」という農林水産物のブランドがあるほどです。さまざまなフルーツの中から、熊本の赤い食材の1つ、イチゴの甘酒を作ることにしました。

「さちのか」という品種

原材料にはイチゴのピューレや果汁を使おうと考えていましたが、原材料に適したものを探していて、熊本の宇土市にある園村苺園さんの「さら苺」という商品を見つけました。

「苺あまざけ」に加えたパウダー状のイチゴ

冷凍したイチゴをそのままパウダー状にしたものです。「さちのか」という品種自体の糖度が高いのも特徴です。甘酒の糖度を保ちながらギリギリの量を見極め、細かく量を調整していきました。

次に問題になったのは、色です。時間が経つと、どうしても色が褪せてきます。酸化防止剤を使わずに変色を押さえるために、いろいろなものを使って実験しました。その結果、ビタミンCを加えると変色が止まると分かったので、ビタミンCをたっぷり含むレモン果汁を加えています。

パッケージは開発中のため多少変更になります

イチゴの自然な色を生かした淡いピンク色の甘酒に仕上がりました。「さちのか」の甘酸っぱい風味も楽しめます。水や牛乳などで割って飲むほか、ジャムのようにパンに塗って食べるのもおすすめです。

▼「くまもとマイスターズ」と「クラフト甘酒」について詳しくはこちら

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