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たまに短歌 滋賀県長浜市1 2024年9月29日 長浜にて
長浜とアウグスブルク尼崎
ヴァイツェンビール赤き思い出
ながはまとあうぐすぶるくあまがさき
ゔぁいつぇんびーるあかきおもいで
9月29日から三泊四日で滋賀県長浜市を訪れた。人生の第四コーナーを過ぎているので、身体が生理的にも経済的にも自由に動くうちに、予て思っていたことを一つでも多く実現しておこうと思っている。それで長浜へ行ってきた。
以前にも書いたが、昔、イギリスのマンチェスター大学に留学していた時、夏休みにやることがないので、アウグスブルク(Augsburg)でホームステイをしながらドイツ語の語学学校に通った。1989年の夏のことだ。下宿先は80歳近い婦人の一人暮らしの家だった。彼女の妹がボービンゲン(Bobingen)にやはり一人暮らしで、時々行き来していた。その年のクリスマス休暇は二人に招かれてアウグスブルクとボービンゲンで過ごした。そのボービンゲン婦人の亡くなった夫君は彼の地でビールの醸造とソーセージの製造をする会社を営んでいた。会社は娘婿が継いでいた。
それでボービンゲン妹はビールにうるさい。アウグスブルク姉は下戸だった。ボービンゲン滞在中は、自分のところの工場直送ビールをいただくのはもとより、アウグスブルク、ミュンヘンとその周辺のビアハウスに毎日のように連れていかれた。私がすぐに赤くなるのが面白いらしかった。それぞれの地域に醸造会社があって、味もそれぞれだったが、アウグスブルクで飲んだビールが一番美味いと思った。
後年、今のツレと所帯を持って2年目の2015年、連れ立ってアウグスブルクを訪れた。見知った人は誰もいなくなってしまったが、ラトハウス(旧市庁舎)裏のビアハウスのビールは記憶の味と同じ美味さだった。その思い出に彩られたアウグスブルクは長浜市と姉妹都市なのである。それで予てより長浜というところがどのような土地なのか興味があった。
長浜に来てから知ったのだが、ここには長浜浪漫ビールというビールとウイスキーの醸造を営む会社がある。ウイスキーの方はいただく機会に恵まれなかったが、ビールは4日間の滞在中にヴァイツェンとエールをいただいた。ヴァイツェンはアウグスブルクでの日々を彷彿させるもので、エールはマンチェスターのパブで飲んだBitterを思い出させるものだった。アウグスブルクでの日々のことは言葉にはならないし、言葉にしたところで意味はない。長浜でヴァイツェンを飲む、それだけで満足のいく旅だった。
尼崎もアウグスブルクと姉妹都市となっている。そのうち、尼崎にも訪れてみたいと思っている。
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Bauerntanzgäßchen 1, 86150 Augsburg, Germany
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