ゲームの哲学:はじめに

ゲームも、作られ始めてからもう70年ほど経ちます(原初のゲームが作られたのが1950年ごろ)。そうすると、映画の文化が成熟して映画評論家が生まれたように、ゲームについて考える人々が生まれてきます。アメリカやヨーロッパでは、ゲームについて学術的に研究する「ゲームスタディ」という学問が既に確立されていて、毎年様々なコンベンションが開かれています。また、日本でも立命館大学でゲームスタディ研究が行われていて、ファミ通4Gamersに教授(元教授)のインタビュー記事が載っています。

私がアメリカの大学に入学する際、自身がゲームが好きであることを何度かアピールしていたおかげか、アドバイザーは大学でゲームスタディを教えている教授でした。ゲームについて考えることが好きでたまらなかった自分は、そのような学科があると聞いて大喜び。ゲームスタディ学科にある授業を一つ残らず受講し、論文を読み漁りました(大体、うろ覚えですが・・・)。

本マガジンは、そんなアカデミックな視点から、「ゲームはなぜ面白いのか?」という点を語っていきたいと思っています。ゲームをプレイするプレイヤーの、自分がなぜこのゲームが好きなのか、という気持ちを言語化するきっかけに。ゲーム開発者の方なら、今まで自らの経験と感覚でやってきたものを再確認する踏み台になれば、と思っています。

楽に書けるので、基本断定口調で敬語なしで書きますが、そういう性格の人じゃないのであんまり厳しいこと言わないでください・・・。でも、建設的な批判や指摘はぜひよろしくお願いします。

では、熊餅善哉の「ゲームの哲学:ゲームはなぜ面白いのか?」第一回は「ゲームとは何か?」です。よろしくお願いいたします。

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