書評:予定通り進まないプロジェクトの進め方
なぜ読んだか
うちの会社はコンサルティングサービスを提供していることもあり、プロジェクト等のインプットもあるので会社で書籍をすることが多い。私承認が入るため、自分のチームメンバーから購入確認が来る(基本一瞬でApprove)
今回、承認依頼が来て、Amazonで調べてみたらKindle unlimitedのだったので自分でも読んでみた次第である。
私なりの要約
・Project Management Professional (PMP) という資格があるが、ベースとなるPMBOKというPMのグローバルデファクトスタンダードの知識に基づいていても実践に考えると足りないところも多い。
・この本ではプロジェクト譜というフレームワークをもとに実践で活きるプロジェクトマネジメント手法を紹介
私はこう考えた
要約の中でフレームワークと書いたが、それがメインで書いてあるところは、へぇという感じで適当に読み飛ばしてしまった。あとシン・ゴジラを使ったケーススタディもあったのだが、どうでもよさそうなので雰囲気見ただけであまり読んでいない。読み放題だとこのあたりをダイナミックにできるのが良い。
一方で第五章にあるプロジェクト・エディティングという章がものすごく勉強になった。
PMPは私も勉強しているが以下のような定義となる。
プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務」
これに当てはまらないものは定常業務とされる。ものすごくざっくりいうと、目的と納期を設定し実行していくことがプロジェクトで、それ以外が定常業務ということ。また、プロジェクトは独自性を持たないといけないとなっているので、全く同じことをやっていてもプロジェクトとは呼ばないことになっている。
さて、この独自性のところなのだが、全く同じプロジェクトはないかもしれないが、似た案件というのはいくらでもある。
まえBig4のコンサルのマネージャーと話していて一致したのが、プロジェクト設計する際に、「抽象化して似た案件」と捉えられるか否かで、ジュニアと上のクラスでものすごく隔たりがある、という話をした。
「似た」というエッセンスに対して、どこかでピンときてそこの考えを転用できるか、というのはものすごく大きい。そんなの当たり前では?と思うかもしれないが、正直上に上がれるかいなかはそこが大部分占めるんじゃないかと思っている。
述べた第五章では「アナロジー思考」=類推し推測する力 とあるのだが、あ、これだとかなりピンとくるものがあった。これは自分自身の学びというところもあるけれど、採用・育成をミッションに持っている自分としては、うちの部門にほしい人物の要件としてはもしかしたら一番大きいのではないかな、という感触を得たので非常に学びが大きかった。
フレームワークのところを軽く読み飛ばしたといってしまったが、私も年間何個もプロジェクトを持っているので、ある程度似たようなことはできるという前提なので、目的と納期のある仕事に関わることのある人は、それはプロジェクトなのだ!という認識を持ってみて体系立てて勉強してみるのも面白いかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?