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「#旅のようなお出かけ」企画に参加してくれた、さくらいかおり さんの「赤い電車」を読んだ感想。
前回に続いてこちらもエッセイでのご参加作品です。なんとこちらも、前回同様電車がメインに登場するお出かけのエピソード。住んでいる場所にもよりますが、電車が近くにあると、電車のお出かけというものは、他の乗り物以上に、お出かけに向いているのではと思います。
私も電車のお出かけが好きですしね。
さて三十一弾目は、さくらいかおり さんの「赤い電車」です。具体的なお出かけ先の話ではなく、お出かけに使うツールとしての電車にスポットがあてられた内容となっておりました。
1.記憶に残る赤い電車 お出かけ先すらわからないのに
記憶の中の私は母の手に引かれて赤い電車を眺めている。
これは、さくらいかおりさんが初めてのお出かけをしたときの記憶だそうで4歳のころの話です。お出かけ先への記憶はない。でも赤い電車の記憶だけは、はっきり残っているといいます。これを見るとあとでも触れるのですが、電車の塗装が赤いのが多い理由は、そういう理由なのかという気がしました。インパクトある赤で記憶に残してくれれば、また乗ってくれるのかなとか、考えているのかもしれません。
2.本当は車のほうが便利な場所
これだけ見ると駅の近くに家があるのかなと思いきや、そうではありません。徒歩30分以上かかる程遠かったのです。かつ都心にあるようなピストン輸送のような電車が来るようなものと違い、1時間に1本というローカル線。それに車で移動したほうが安いと来ますから、本当は遠い存在と言っても過言ではありません。こういう内容を見るとローカル線が赤字で廃止になる一端ともいえる原因のようにも感じました。車のほうが便利は良いですし、ローカル線の走るようなところだと、車を駐車するのにもそれほど苦労しません。
でも、赤い電車でのお出かけは何度かあったようで、祖母や母のほか、叔母やその子供と思われるいとこたちも一緒の大人数での移動です。誰かはわかりませんが、電車好きの子供がいたのかもしれないとのこと。それでわざわざ歩いて、赤い電車に乗った可能性があります。
(私も電車派だったので、その子供の気持ちがなんとなくわかります)
そして1時間程度の大人のお出かけは、子供にとっては旅そのもの。4歳児のさくらいかおりさんが、赤い電車の話を積極的にしていたそうです。
3.いつもの場所、でも目線を変えれば
電車は鉄道ですから、敷設されたところしか走りません。車のようにその時の気分で道を変えることもできませんから、本来は同じ風景しか見えません。そういう意味では旅とは真逆的な存在かと思いきや、そうではないといいます。
それは目線を変えれば、なるほどと、同じように見えても少し視点を変えれば違うものに見える。車窓からの風景もいつも見える目立つ建物に視線を落とすのではなく、その周辺に何があるのかとみると別の空間がそこにあるというところでしょうか? 季節が変われば風景も変わる。時間軸は常に前に進むから、全く同じ瞬間などというものは存在しません。
4.たまには車ではなくて電車もいいかな
ということで締めくくりに、電車でのお出かけを称賛します。目線を変えるだけで楽しめる旅・おでかかけ。鮮明な記憶に焼き付かれた赤い電車。次乗るときにはどんな風景を見せてくれるのか。それを想像するだけでも楽しいですね。
まとめ
家からは遠いけど気になる「赤い電車」への思いが伝わる内容でした。
赤い電車はどこかなと思いつつ。画像の電車を確認したら、私も最初に連想で来た京急線でした。
しかし赤い電車って全国に結構あるようなので、この作品に登場するの赤い電車は正確にはわかりません。ただあまりにも多いので電車の塗装には「赤」が向いているのかないう気がいsます。本文を読んで感じたのですが、小さな子供の記憶にも残りやすいような、インパクトが強いのが決め手かもしれません。
いずれにしてもこれを読むと、また電車に乗ってどこかにお出かけしたくなりました。わざと視線を変えて今まで見たことない風景を求めて。
募集は終わりましたが、企画参加してくださった方の作品を集めています。よろしければご覧ください。
本日第二弾が販売されました。