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「#旅のようなお出かけ」企画に参加してくれた、墨字書家・五輪(いつわ) さんの「(アリスの物語)」を読んだ感想。

 旅は歩いてのお散歩のほか、いろんな乗り物を使って行われます。自分たちが持っている車や自転車もそうですし、公共交通も目的地に着くまでの最中も含めて楽しいひとときです。
 ところで意外と思ったのは、この企画で登場する乗り物で、初めてのものが登場しました。それは新幹線です。通常の鉄道と比べて風景が過ぎ去る速度が違う高速鉄道。日本国内をくまなく回る方法として国内線飛行機と常にしのぎを削っている存在です。

 第二十八弾の五輪さんは、新幹線を「お出かけ」のツールとして、この企画に挑戦してくれました。

「#スキすんな & #旅のようなお出かけ  そして #100日間連続投稿マラソン  100日達成しました!!」というタイトルがついていますが、これは物語のタイトルというよりも、いろんな企画に参加したことへの内容を簡略に紹介しているものです。

(その中にこの企画のエピソードが含まれている)
 だからエピソード自体にはタイトルがありません。
 従いまして便宜上私のほうから、主人公の「アリス」より引用し、
「アリスの物語」という仮のタイトルをつけさせて紹介します。あらかじめご了承ください。


1.保険外交員アリスはセミナーのために新幹線に

 主人公のアリスは「金融コンサルタント」を名乗る保険外交員。成績は悪くない。とはいえそろそろ遠方の友達を頼るようになっていました。
 さて、次の展開を考えたアリスは、2月中旬に行われるという、とあるセミナーを受けるためにお出かけをします。そして新幹線に乗り込みました。
 ここまで書くとトップかどうかはわかりませんが、相当成績が高い、できる女性という気がします。少なくとも仕事では。
 何しろセミナーの価値を期待して新幹線を使うほど、自分磨きが得意そうです。さて行きのお出かけ。新幹線から見える高速で過ぎ去る風景に何を考えたのでしょう。


2.お出かけ先では保険に入ってくれた友人と再会

 さてセミナーがメインながら、実はもうひとつの目的がありました。それは友人との再会です。ちょうどセミナーの行われる年に住んでいる友人でした。保険に入ってくれた友人ひょっとしたら追加のオプションか何かに入ってもらえる可能性もなどと期待しつつ、セミナー終了後にスタバでパソコンを開いて仕事とは、完全にできる女を演出しているかのようです。

 マーケティングのこと知っているし、それに後ろにはリンゴのマークがついているとなれば、もうCMの世界ですね。でも保険外交員だから、顧客リストの確認とかそんなものではないかと勘繰ったりしてしまいます。
 ひょっとしたらnoteの執筆かもしれませんね。
 少なくとも友人にはそういうそぶりを十分に、見せつけられます。

3.初めてふたりで飲んだ友人

 さて、友人がやってきた。こうしてエキナカの居酒屋で飲み始める。エキナカだからその土地の名物などを注文したのでしょうか? さて異性の友人ということもあってか、今までサシで飲んだことがない。既婚者だが離婚調停中だという。強面だが優しく、かつ会社を経営しているという、そしてアリスのことも気にしていることも理解していた。

 それに加えて問題なのは、チョイと勘違いしている節がある。今日はやけに饒舌に語るし、どうやらわざわざ会いに来たものだと思い込まれてしまった。当のアリスはそういう気持ちはない。こればかりは好みの問題もありますから何とも言えませんね。

4.アリスが新幹線の帰路で知った意外な事実とは

 終電が近づいたのでアリスは帰るという。ところが友人はホームまで送るという。そういうのがどうも気が進まないからと、断るも向こうはその気で、結局新幹線のホーム窓越しに来て手を振ってくれる。
 どうもそれが嫌で仕方がない。新幹線はようやく動き出す。「やれやれ、こんな面倒な人だったかしら」と思ったであろうアリス。その直後に来たLINEを見てビックリ。

「いやぁーバレンタインデーに来てくれるなんてほんとに嬉しかった。今度は僕の方から行くよ。」

 それでこういうノリだったのかと、ようやく気付くアリス。仕事はできてもプライベートのことやイベント行事関係は、どうも疎くてうっかり者のようです。おそらくアリスは苦笑いを浮かべた?。
 さてさてお出かけの帰りになにを思ったか、それ以上はわかりませんが、はっきり言えることは今日も新幹線が、何事もなかったかのように猛スピードで駆け抜けていることでした。


5.もし私がこの小説書いたら?

 そうですね。バレンタインデーのことで思わず最初を見て、これが2月中旬の出来事というのを見落としてしまいました。ならばもう少し強調するかもしれません。
 たとえば、新幹線に乗る前に友人と会うからちょいと手土産を買ってみようと思うが、チョコレート売り場がやたらと目立つ「どこもかしこもチョコだ。和菓子派としては何が良いのかわからない。大体ベルギーのチョコなんて一口で馬鹿みたいに高いし。あ、あそこにあった。やっぱり和菓子が一番」といって和菓子を買い再会時に友達に渡す。
 そして最後に「それにしても、バレンタインデーに和菓子って驚いたけど、これって結構新鮮ですね」という相手からのメッセージを加えてみても面白いかなと思いました。

まとめ

 仕事はできるが、それ以外はどうも失敗する主人公アリスの人なりがわかります。さてこの友人とこの後どうなるんでしょうか?友人のほうはその気のようですし。さて弱りましたね。そのあたりは想像で行くか、あるいは続編があるのか?そんなことをいろいろと考えながらの作品を拝見しました。

 ちなみに五輪さんは墨字書家の方だそうで、オリジナルの字を墨字で創作されるアーティストの方。いろんな方がおられまたnoteを通じて知り合えるので楽しいですね。
 そんな五輪さんは、次の企画を募集されています。(私も参加させていただきました)
 10月14日水曜日が締め切りなので、ほとんど日がありませんが、興味のある方はぜひギリギリ参加されても面白いと思います。

※ちなみに私は先日別の企画で、締め切り数分前に飛び入り参加しました。


募集は終わりましたが、企画参加してくださった方の作品を集めています。よろしければご覧ください。

第一弾が販売されました。

#旅のようなお出かけ #感想 #墨字書家五輪さん #アリスの物語 #読書感想文


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