「#旅のようなお出かけ」企画に参加してくれた、茉叶☆Makana さんの「半径5キロの旅」を読んだ感想。
10月に入りこの企画もあとわずか。ラストスパートなのでこの感想の記事のペースもそろそろ上げていかなくてはなりません。もちろんしっかりと読ませていただいて感想を書いていきます。
第21弾は茉叶☆Makanaさんのこちらの作品。小さな子供が主人公の、ゆったりと、また微笑ましい気持ちになれるファミリーの小さな旅物語です。
1.スペシャルな冒険の始まり
主人公は小学生の男の子。おそらくは低学年だと思います。時期は春休みのころでしょうか? 毎日旅に出るというのが彼のマイブーム。探検隊の隊長でもあります。そしてしっかりと隊員がいて、日替わりでママがついてくるときとおじいちゃんがついてくるときがあります。これは心強いですね。
そしてこの日はスペシャルデー。なんとふたりの隊員がついてきて三人での冒険です。それも新しく買ってもらった自転車の走行式? を兼ねてのお出かけがスタート。
2.海は海でも
隊員のひとりであるママは今回の冒険でのリクエストがありました。「海に行きたい」といいます。しかしここでいう海は、本物の海ではありません。おそらくそこに行こうと思うと、ここには登場しないパパの存在が必要な気がします。かつ自転車よりも遠くに行ける、自動車の出番を待つ必要があるのでしょう。
でも、少年隊長が冒険できる範囲でも海があったのです。それは黄色い海。ママが思わず感動の声を上げたそこには一面に広がる菜の花畑が広がっていました。灯台下暗しというべきでしょうか? 近くのはずなのにママは知りませんでした。
3.頑張りすぎてどこに来た
菜の花の海を前に一休み。おにぎりを食べて、隊員のひとりで最高齢のおじいちゃんは、お昼寝をして体力をチャージしています。
さてどのくらいたったのか、ようやくチャージをし終えたおじいちゃんとともに旅を再開します。すると「この先に行っては行けない」といわれている橋が見えてきました。
突然、隊員たちからの停止命令。しかし少年隊長はいつも以上にスペシャルで楽しい冒険の余韻に浸り、その命令が耳に入っていませんでした。だから予定していたところよりもはるか遠くの場所に来てしまったようです。
4.5キロ圏内でも楽しめる
「旅は楽しいね。」
「迷うのも旅の醍醐味だな。」
「この時間にしか見られない光景ね。」
想定外のところに来てしまった少年を隊長とする冒険隊の一行は、それぞれの感想を言い合います。迷うのも旅の醍醐味。最高齢隊員・おじいちゃんのひとことでしょうか?旅の素晴らしさを見事に表現してくれています。
外国ではないかなどと言い合い若干の不安をもちながらも、ここには美しい風景が広がっていました。どうもスマホを見ても道がないというところらしく、それだけ小さくて舗装もされていない、あぜ道のようなところを歩いて来たのかもしれません。
とはいえ、隊長よりもはるかに人生経験のあるふたりの隊員がいます。ここは方角を頼りにしつつ、自転車をおしながら、やがて見えてきたのは花のアーチ。そしてそのアーチの先にあるものは!
5.もし私がこの小説書いたら?
そうですね。「川を越えての旅を禁止」とあって、そのあとは「来たこともないところ」とあるので、橋を渡ってしまうシーンとかを入れてしまいそう。「気が付いたら、ぼくは渡ってはいけない川の橋を渡ってしまった」みたいだ。とか書いてみるかもです。
あとは、見たことのない光景も春らしいもの。イメージとしては里山のようなところと勝手に想像(違ってたらごめんなさい)しましたので、「遠くに山が見えて、ところどころにピンク色に染まっているあれはヤマザクラか?手前の水田では間もなく田植えが行われるのだろう。(この記事の最初にある画面から)」とうのを加えてしまいそうです。
まとめ
旅とか聞くと遠いところについつい想像してしまいますが、別に半径5キロ以内という近いところでも、そこは旅でありお出かけ。小さいときは好奇心が旺盛でいろんな経験がしたいもの。そんな少年隊長と、温かく見守る保護者という名のふたりの隊員。読みながら川の流れ、季節を感じるのどかな里山がイメージできてほっこりするような作品でした。
まだ間に合います。10月10日まで募集しています。
あと7日を切りました。よろしくお願いします。
こちらは94日目です。
(イレギュラーになってしまいましたが、前の小説投稿が日付が変わる前だったので、本日はこれを100日連続投降マラソン対象の記事とさせてください)
第一弾が販売されました。
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