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読書を人生の糧にする『コアリーディング』を読んだ感想[読書記録用フォーマット無料配布中]

最近の悩みは「読書していいなと思ったことをすぐ忘れてしまう」ということ。せっかく心地よい読書時間を過ごして、学びや気づきを得ても、次の日には(あれ、どんな内容だったかな……?)と。

そこでYouTubeやらnoteやらInstagramやら書籍やらてわ「読書法」に関する情報を、この2ヶ月ぐらいひたすらインプット。
でも、どれだけ情報にふれても、断片的に「ピンッ」とくる内容はあるものの、なんだかしっくりはまらない。

どうしたものかな…と思っていたところに、よさげな新刊を発見!

それが、パク・サンベ さん(著)、村山 哲也さん(翻訳)の『コアリーディング――たった1冊読んで人生を変える読書術』という書籍です。
すぐにAmazonで注文しました。

今日はこの本を読んだ感想やこれからに活かしたいことをまとめました。
※編集してまとめていますので、本書の記載と同一ではない内容が含まれていることをご了承ください。


1.コアリーディングとは

コアリーディングとは「効率」と「効果」を最大化する読書法である。
コアリーディングのゴールは、読み切ることではない。
課題解決が最大の目的。

コアリーディング――たった1冊読んで人生を変える読書術

本はただ読むのではなく、自らの問題を解決する「核心」を探しながら読むことが重要と本書に書いてありました。ここでいう「核心」とは「本質」とイコールの意味で使われています。

本書の著書は、1冊を繰り返し読んでも良いし、多数の書籍を読んでもよいというスタンスです。大切なのは、問題を解決すること。これを実現することが重要という主張は最初から最後まで一貫していました。

効率的にインプットし、効果的なアウトプットにつなげていく。
まさに私が本(特にビジネス書)を読む際に求めていたこと!と気持ちが高まります。私自身が本書全体を通じて、「本と対話しながら読む」ということがコアリーディングの核心と感じました。

2.易地思之(よくちさじ)

これ絶対に読めない。来週見てもまた読めなくなってそう。
難しい言葉だけど、すごくいい言葉だなと思って書きとめました。

易地思之(よくちさじ)とは、「立場を変えて考えること」を表す言葉だそうです。調べてみると、韓国の四字熟語で、以前、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が口にしていた言葉のようです。

コアリーディングによって、易地思之の視点を身につけることができ、固定観念にとらわれず、絶えず新しい変化に対応することができるようになると書いてありました。

VUCA(ブーカ)の時代と言われる今、すごく重要なスキルだなと思いました。

VUCAとは、「Volatility」「Uncertainty」「Complexity」「Ambiguity」という単語の頭文字を取った単語で、不安定で不確実で複雑で曖昧な状況を示します。(中略)「将来の予測が困難な状況」という意味で使われるようになりました。

VUCA(ブーカ)の語源とそれぞれの意味

3.コアリーディングで得られること

  • 自ら問題を見つけ、答えを見いだす能力を培う

  • 問題を解決して変化をもたらし、成果を創出するために物事の本質を読み解く

4.コアリーディングの方法

コアリーディングとは、「自らの問題解決のために本を読み、核心を3時間以内に探し整理する方法」と本書では具体的に書かれています。
個人的には時間はあまり気にしなくていいかなと思いました。効率を追求するならば⚪︎時間と区切ったほうがいいのは理解できますが、読み込みたい本もあるので、重要なのはメリハリをつけることと考えています。

ポイントは「コアワード」を見つけること。
コアワードとは
①本の核心となるキーワード
②問題を解決するヒントになる単語

のことです。

コアリーディングを始める前に重要な2つの心がまえとして、著者は下記をあげていました。
①目的を明確にする(なぜこの本を読むのか)
②アウトプットを意識する

ここからは具体的な「コアリーディング」の方法を紹介します。かいつまんでの紹介になりますので、全体像を詳しく知りたいという方は、ぜひ書籍で確認してください。

5.コアリーデングの4つのステップ

コアリーディングは4つのステップで進めていきます。

コアリーデングの4つのステップ

ステップ1 解決すべき問題(ワンシング)を明確にする

まずは本を読む目的を明確にします。そのために、解決すべき問題=ワンシングを明確にします。

ワンシングには3つのパターンがあります。

3つのワンシング

ワンシングを決定したら、コアクエスチョンに落とし込みます。
コアクエスチョンとは「好奇心からうまれる問い」と本書では説明されています。
私の解釈としては、自分自身の知りたい!という欲求から生まれる具体的な疑問と捉えました。コアクエスチョンが具体的であればあるほど、深く思考できます。
また、ワンシングに対して、コアクエスチョンは複数あって問題ないので、コアクエスチョンに落とし込む際には出せるだけ出すと、本を探す過程で選択できる本の幅が広がると思います。

ステップ2 核心を探す(読む本の決定)

ステップ1で出したコアクエスチョンを解決するためのコンテンツがある本かどうかを見抜いていきます。「この本で見つけたいものは何か」を常に念頭におくことがポイントになります。

本の核心を見極めるために、3つの部分を読みます。

本の核心を探すために読む3つの部分

【プロローグ(まえがき、はじめに)】には、問題解決に役立つ内容がこの本に書いてありそうかを探るために読みます。
ピンとくる言葉があれば、「コアワード」として、線をひいたりマーカーで色付けします。
さらに、読みながら思い浮かんだことや連想して考えたこと、ひらめいたアイデアや疑問、心に響いたことをメモして残します。空白箇所に書き込んだり、デジタルメモ、ノートなど、メモの残し方は自由です。
著者の示す道に沿う(受け身で読む)のではなく自分だけの道を見つけていく作業になります。

【目次】は本の設計図であり、本のテーマをどう展開していくのか、著書の考えを表している地図です。目次を読めば本の大枠の内容を把握し、自分の知りたい情報がどこに書いてありそうかを探すことができます。
3色ボールペンなどを使い、優先順位をつけながら読むのがポイントです。

赤色•••コアエクスチョンに関するヒントがありそうなコンテンツ。確認必須項目。
黄色•••赤色よりも優先度は下がるが、問題解決に関連し好奇心がわいたコンテンツ。必須項目を読んだ後に必要に応じて読む。
青色•••
コアクエスチョンとは関連がないが、新しい知識が得られそうだったり他の問題解決に活用できそうなコンテンツ。

【エピローグ(あとがき、おわりに)】は著者が感じたことや全体のまとめが書いてあることが多く、総括になります。本文中には書かれていない裏話がのっていることもあったりします。ここも参考情報として読みます。

筆者は、ここまで進めてコアクエスチョンにつながらないと判断した場合は、これ以上読むことを中断するようにと記載していました。時間を有効活用するためには、早々に判断することが重要で、その分を新しい読書の時間に充てることを勧めています。

ステップ3 核心を読み込む

ステップ3がコアリーディングでもっとも重要な部分になります。ステップ2の目次でチェックをつけた部分を集中的に読み込みます。
コアクエスチョンを念頭に置き、絶えず関連づけて読み進めることを意識しましょう。

読み込む際には下記3点をおこないます。

①ポイントのピックアップ
問題解決の糸口につながる内容は線を引く
②思考のメモ
読みながら浮かんだ考え・アイデアや要約をメモする
 - 小さく始められるアイデア
 - 長く考えすぎない
 - メモした内容は柔軟に変更・修正する
③目次の再整理
チェックした目次をすべて読み終えたら、各項目の内容を自分の言葉で整理し、新たに自分だけの見出しを考える

ステップ4 核心を知識カードに整理し、実行する

ステップ3でピックアップしたりメモした内容を整理し、知識カードにアウトプットし実行につなげていきます。

本の核心を整理する3つの方法

本書では、学びをストックする「知識カード」の作成を推奨しています。

著書はAIが発展する現代で、情報を削除し再構成する「編集力」が、AIが代替できない人間固有の能力の1つとしています。今の時代に必要なのは「正解」ではなく「答え」であり、私たち一人ひとりが、自分の観点をもち、自分だけの世界観を作り出すことの重要性を記しています。

この編集力を高める方法として「知識カード」が登場します。本文に書いてあった「記録は記憶より強い」という一文が印象に残りました。

今回、本書にのっていた知識カードのフォーマットに大幅に変更を加え、KUMAKOオリジナル版の「知識カード」をGoodnoteなどに読み込んで使えるように作成しました。
私自身が、iPadを使ってデジタルでアウトプットを行うことが多いので、自分が使いやすいように制作しました。

本記事を読んでくださった方に無料で配布しますので、よろしければアウトプットにご活用ください。

【プレゼント】KUMAKOオリジナル知識カードダウンロード


KUMAKOオリジナル知識カード1枚目
KUMAKOオリジナル知識カード2枚目

著者はこの知識カードを読書のアウトプットだけではなく、仕事の打ち合わせやYouTubeやセミナーのアウトプットとしても活用できると提案しています。

知識カードを使って、自らの学びを集めたデータベースとして、そして読みっぱなしで終わらせずにアクションにつなげていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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