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戦略的移行期間
地下鉄で時刻表をみながら待ち時間が5分以上あると、ため息がでる。
ただでさえ、産休後初の職場に行くのだ、緊張と不安と心配と。
職場の人たちに会ったら「きゃー💚元気?」とかちやほやされるんだろうなと思ったけど、案外あっさりで。
私の時間の流れが止まってる。
そんなもんか。
管理職との面談が想像以上に長かった。
もともと、春復帰のフルタイムが希望だったので、今のところそれ通りに物事が進んでいることへの感謝もしつつ、来年度の仕事では休み前の部署ではなく、なんとなく「のんびり」コースを行く感じ。
想定内だった。でも、やっぱり苦しさや虚しさはこみあげてくるわけで。
「自分の時間を取り戻すために働いてください。」
面談中は「まぁ確かにな、自分の時間って大切だよね、物理的にもメンタル的にも」と分かったような分からないようなふわふわした気持ちで聞きながしていたけれども、
時間が経つにつれてこの言葉がスルメイカのごとく効いてくる。
・そもそもフルタイムで働くことへの根拠のないマウントを自分自身でとっていたのではないか。(時短じゃない私、かっこいい、素敵、的な)
・でも、休み前の働き方ができない自分も分かっていた。(休み前は、毎日がシャトルランしているような、よーいどんって言われたら永遠に全力疾走。誰か止めて、止められないけど、的な)
・周りに「戦力」ではないと見られないように、めっちゃ気を張っていた。(育休中もスキルアップ、自己研鑽、隙間時間の有効活用、かかせません、絶対に、的な)
と、自分のどろっとしたものが見えたときに、自分にも周りにも同じ目線で物事を見ちゃっていたことに気付いた。
お産はよく交通事故に例えられるけど、まさしくその通り。
身体はボロボロ、思考は平常じゃない、メンタルはぶっ壊れる。
私ってなんなん?状態。
それが1年続いてきたということは、そもそもシャトルランなんて最初からできる訳がない。
でも、周りの選手はハンマー投げも、マラソンも、障害物リレーもなんでもできるスーパーアスリートに見える。
歩くこともままならない人間がアスリートと同じ目線でトレーニングしたら、身体も心も壊れちゃうにきまってるし、余計に、「自分ってだめじゃん」のネガティブループにはまる。
でも、走れないわけじゃない。
走り方を忘れているだけ。
息継ぎの仕方、腕の振り方、フォームの作り方、スプリントの出し方…
身体はちゃんと記憶しているはず。
だから、それをゆっくりと丁寧に、身体から引き出す時間が必要なのだ。
自分の時間を取り戻すことは、走り方を思い出すこと。
走り始めたら少しずつ早くなるし、少しずつ長い距離を走ることができるようになるはず。
一番つらいのは、走れないのに、できないってわかってるのに、走れる自分に最初から期待してしまうこと。
だから、自分のひとつずつ約束をしていくことを決めました。
・深い呼吸ができるようになること
・ゆっくり歩くことができるようになること
・ジョギングができるようになること
小さな約束を自分にしてあげれば、自分で自分を包んであげられるような気がする。
春から「戦略的」移行期間に突入します🌸
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