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国立大学卒業後、お笑い養成所に入って、芸人になったけど挫折した話 その7〜アルバイトはじめました〜
売れない芸人といえば
売れない芸人といえばなんといってもアルバイトであろう。僕も例に漏れず様々なアルバイトを経験した。
大阪に来て一番始めにやったのはレンタルビデオ店のアルバイトである。なぜそこで働こうかと思ったかというと、家から一番近かったからである。
しかし、店長が最低だった。
店長
入って2ヶ月ほど経ったある日のこと。僕はレジのレシートの横に赤いラインが入ったので交換しようとした。仕事などでレジをしたことがある人は知っていると思うが、これが出たらレシートがあと少しでなくなるという印である。
すると、それを見た店長が、
「まだ使えるのになんで交換すんねん!」
と怒りの一言。僕がすみませんと謝った瞬間、思いっきり回し蹴りをされた。
レシートをちょっと早く替えただけなのにである。
こんなところで働けないと思った僕は、次の日にバイトを辞めた。
僕は大阪は恐ろしいところだと思った。地元でレシートを交換しただけで蹴られたことはない。そもそも、僕は人生で初めて人から暴力を受けた。後にも先にも暴力を受けたのはその時だけだ。
だから、僕はしばらく、恐くて大阪でアルバイトができなかった。
やっとアルバイトを再開したのはそれから半年ほど経ってからであった。