国立大学卒業後、お笑い養成所に入って、芸人になったけど挫折した話 その8〜相方みつかる〜
相方がいない
養成所に単身で入った僕は当然相方がいなかった。いなかったから、ネタ見せの授業はもっぱら自己紹介か一発ギャグをしていた。
そんな調子ではなかなか相方は見つからなかった。
しかし、同じクラスで仲の良い友達は何人かできた。クラス単位で授業を受けるので、当たり前のことであるが。
相方探しの会
そんな中、相方探しの会という催しが養成所主催で行われた。
相方のいない僕はもちろん参加した。
どのような会かというと、皆で大喜利をしたり、自己紹介をしたりして、相方を見つけるというものだ。
しかし、僕はそこでも相方を見つけることができなかった。
ついに相方が……
そんなある日のこと、いつものように仲の良い友達と二人で一緒に帰っていたときである。
突然、相手から相方になってくれないかと声を掛けられた。僕としては突然のことであったのでびっくりしたが、この人であれば、何か面白いことができるかもと思ったので、組むことに決めた。相手にとっては、なにか覚悟を決めた上での行動であっただろう。
そんな何気ない感じで、相方とのコンビが誕生した。
次へ続く