心の鍵

6回目は心の鍵について書こうと思う。

心の中には鍵のかかった箱があって、その周りには高い高い壁があるって良く聞く話だよね。

初対面の人ほど壁は高くて、仲良くなるにつれてだんだん壁が低くなっていって、信頼できるってわかった人には箱の中を見せるのが普通の人間のやることだろう。

私は多分、そうじゃない。

普通の人に比べると、私の壁は低い方だと思う。いや、自分の意思で無理矢理低く設定してるんだと思う。

人の心や信頼を勝ち取りたいなら、まずは自分が心を開かないといけない。それは、完全に開かなくても良い。心を開いてくれてるなって、相手が感じ取れてたら効果が出る。女の人は勘がいいから上手くいかないこともあるけれど、男の人相手なら、その方法で大抵上手くいく。普通の男性なら、まず気づかないもん。これは、出会い系極めた私の経験論ね。

でも、私は嘘は上手くつけないタイプだから、心を開いたふりをするのが苦手だったりする。苦手だからわざと心の壁の高さを下げてる。誰に対しても、壁の高さは低い。むしろ、無いに等しいかもしれない。そうすることで、心を開いてるなって相手に思わせる効果がでるからね。

ただ、心の箱の鍵は人より固く閉じてる自信がある。

見えない鎖でぐるぐる巻にして、何重も何重も箱を重ねて、その中の1番小さな箱に私の本心が眠ってる。その箱の中身は、親にも友達にも見せたことは無い。私の本心は私だけが知ってたらいいことだから。誰かに見せて貶されたり、土足で踏み込まれるのが本当に嫌なんだ。私が今まで大事にしてきたから、他の人になんて触らせたくない。

でも、それでいいはずなのに、最近少し苦しいなって思う。

私の声を聞いて欲しい。1人ではもう守れないから、一緒に大事にして欲しいって思ってしまう時がある。

でも、誰にも言わない。いや、言えないんだ。言い方が分からないから。

この人に大事にして欲しいと思って言ったところで、大事にされないのも分かってるからさ。人には人の考え方があるから、みんながみんな私の考えを大事にしてくれるはずないし。同情もされたくないし。

だから、これからもずっと私の本心は私だけが大事にする。誰も知らなくていい。お墓まで持って行くつもり。私が私の1番の理解者だ。

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