続・母と娘の密時間1
コロナの緊急事態宣言のド真ん中。脊椎圧迫骨折し寝たきりとなった母。中学の夏休みのようにに毎日母と過ごすうち、気づいたこと、心がゆれたこと。
第二波がやってきた。
母は杖を使い自力歩行ができ、深夜もゆるゆるトイレまで歩けるようになった。その翌朝、いつもの通り訪れると、次部屋の引出が落ちておりオムツが散乱していた。竹子は布団をかぶって顔を隠している、泣いたあとを見れたくなかったのだ。排尿時パッド予備を取り出そうと引出をあけ、そのまま後ろに転倒し、這いずり痛みに耐えながらベッドにもどったという。
午後から内科医の往診を受け、ストレッチャーで診療所に運ばれ、心電図・レントゲン3カ所等受けた。入院またはショートステイ先を探したが、コロナ禍で医療機関はどこも開いておらず、介護施設は新規受入不可だった。
またも激痛が襲ってくる、元の生活に戻ってしまった。母と過ごし40日経過した日だった。 ーphoto: 竹子が大切に育ていたサボテンの花が咲いたー