【3分読了】「ビジネスデザインのための行動経済学ノート」のポイントをまとめてお届け
みなさんこんにちは。
今日は、早起きをして朝ランをして、その足で、近くの書店に行き、
興味深い本を見つけたので、早速よんでみました。
筆者の仕事上、マーケティングの候補者の採用や、会社自身のマーケティング戦略に関わることも多く、「ヒトはどう動くのか?」に興味を持ち、普段読む分野ではないこちらの本をチョイスしました。
では、早速ポイントをお届けしたいと思います。
・ ピア効果 : 一緒だと頑張れる
◉ 要約
・相手の適度なプレッシャーがあるとパフォーマンスUP
・競う相手とは程よい力量でフラットな関係であること
・競いつつも意識は相手ではなく自分自身に向けること
なぜ、100m走は1人で走らないのでしょうか?
それは、誰かと一緒だと競い合って、パフォーマンスが上がるからです。このように、隣に誰かがいると頑張れる現象を「ピア効果」といいます。
( Peer - 年齢や能力が同じ仲間、同僚という意味 )
競泳選手を観察した例では、相手が自分より優れているかによって、選手のタイムの結果が異なる傾向がみられました。
自分より遅い選手が隣にいるときは速く泳げるけど、自分より明らかに速い選手がいるときは、むしろ1人のときよりも、タイムが遅くなったそうです。
つまりピア効果は、「少しでも手を抜いたら負ける」という適度なプレッシャーのもとで、ヒトは良いパフォーマンスを出せる、ということなのです。
・ シュミクラ効果 (顔のちから)
◉ 要約
・人はヒトの顔を強く意識する
・対象物が顔に見えると親しみなどの感情が芽生える
・視線が合うと相手のペースに支配されてしまう。
電車内の広告を見てみると、ほぼ全てのポスターに人の顔が写っていることに気づくはずです。内容的には、人物とあまり関係はなかったりしますが、顔なしの広告よりも、ありの方が印象に残っているということはありませんか?
人はヒトの顔だけでなく、植物や人工物にもヒトの顔の要素をみつけようとします。車の正面が顔に見えたり、コンセントの穴が顔に見えたりすることがあります。3つの点が逆三角形に並んでいると、人の顔を認識してしまう錯覚を「シュミクラ現象」とよびます。
会社のロゴや、デザインの素材として、「ヒトの顔」をベースに考えてみると役に立つことがあるかも知れませんね。
(私事ですが、本日某駅前で心臓病の女の子のための募金活動をされている方がいらっしゃり、患者の女の子のお顔入りのチラシを受けとりました。すると「何かやってあげないと!」という気持ちが働き、僅かながらですが、募金をさせて頂きました)
・バンドワゴン効果 (行列心理)
◉ 要約
・ヒトが集まっているとつられて参加してしまう
・最初の人は内容に注目し、あとにつづく人はヒトに注目する
・発案者と賛同者の間をつなぐ協力者がブームを広めるキッカケになる
バンドワゴンとは、音楽隊の行進で先頭を進む車のことです。バンドワゴンの後に隊が続いて歩くことから、ヒトが流行に乗る現象を意味します。
日常生活でも、サクラ・行列などにヒトが集まる現象は、これに当たります。「みんな見ているから行ってみよう」「なんの行列か分からないけど並んでみよう」といった具合にです。
店舗であれば行列、広告であれば口コミの多さや頻度、SNSであればイイね!の数などです。
ブームで集まっている人は、みなが同じ動機ではありません。
最初のヒトは、「面白い」「欲しい」と明確な意志をもっていますが、
後続のヒトは、「ヒトがいるから行ってみよう」と、ヒトに注目しているのです。
ブームは、発案者 → 協力者 → 賛同者 の順で広がっていきます。この中で、特に間の協力者をどう振り向かせるかがカギです。従って、『はじめは大多数ではなく、少数のファンに向けて仕向けること』が大切です。
ネットやSNSが発展して、大勢 / 不特定多数のヒトにリーチできるようになった現代ですが、まずはスグそばで応援してくれるヒトを大切にして、発信していきたいものです。
いかがでしたでしょうか?
新たなサービスを作ったり、何かを発信していく時に、行動経済学を学ぶことはとてもタメになります。本日紹介したポイントをヒントに、みなさんのnote 活動がより良いものになっていけると嬉しいです。
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