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信号機テスト

朝の通勤路

いつものように自転車を漕ぐ。

ストップ!

信号機が赤だ。

まだ変わらない。

今日は青になるまでの時間が長い。

早く変わってくれー。



次の日の通勤路

今日はここまで来るのが遅くなってしまった。

もうすぐあの信号機のところだ。

今日は通れるかもしれない

——いや、ダメだ。

結局、赤に変わってしまった。

早く漕いだのに

体力を無駄にした。

前のやつが遅くなかったら、間に合ったかもしれない。



また別の日の通勤路

少し雨が降っている。

カッパはいらないって思ったけど

早くしないと濡れてしまいそう。

例の信号機が点滅し始めた。

幸い誰も見ていない。

一気に行こう。

回転を上げ、通り抜けた。

…セーフ。



ある帰り道

仕事が充実していた日

1日を振り返りながら、自転車を漕ぐ。

またあの信号機の所に来た。

ちょうど赤に変わる。

待ってる間、考えるとしよう。

時間の流れが異様にゆっくりだ。

だんだん考えは深まってくる。

もう少し赤でいいような気がしてくる。

待つのも悪くないね。



こうして日記に書いてみると

信号機がいつもと違う存在に思えてきた。

もしかすると信号機は

自分の心を知るためのチェックポイント

なのかもしれない。

信号機テストと、呼ぶことにしよう。




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くまちゃん|いつも誰かの隣にいる仕事
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