京都紀行その1
娘と京都を旅してきた。
5月の大型連休の初日に、我々は親子2人で2泊3日(初日はほぼ移動だけ)の京都旅行に出かけた。
この旅の発端は、私が懇意にさせてもらっているnoterさんであった。
(おひたちさんの京都家族旅行の計画が最初にあって、みいちゃろさんが娘に会いたいと言ってくださったからだ。ありがとう。)
(スプラトゥーン3という、普段みんなで遊んでいるゲームのオフ会をしようとお誘いを頂いたのだ)
この話を聞く前に
私は前から娘と2人で旅行に行きたい。
できたら京都に行きたいと、なんとなくぼんやりとしたイメージを頭の中で描いていた。
なぜなら、彼女は今年中学3年生で現在は学校に登校できていない日々が続いており「私は修学旅行先の京都には行けない。同級生と過ごすことに対して不安が大きい」という発言を私が耳にしていたからだ。
彼女は「本当は京都に行ってみたかった」
「京都の素敵な景色を写真に収めてみたい」と言う。
ならば....写真を撮ることは、それは私とだってかなえることはできるんじゃないかなと思った。
私の母親には「普通はお友達と過ごしたい年頃で、母親と旅行ってどうなのかな。おもしろいのかな」とご意見を頂いていた。私も一瞬「そうだよな…思春期だしな」とも思い、いざ実行に移すまでの力が沸いてこなかったのだ。
けれども
今回お声をかけて頂いたことで
私のぼんやりとしたイメージが、かなり現実的なカタチになってあらわれてきたので
内心おそるおそるではあったが、私は意を決して彼女に聞いてみた。
すると、娘は即答で「いいね!」と快く返事をしてくれた。
「みんなとスプラトゥーンもやりたい。楽しみ!」と笑顔も見られたので、私はおひたちさんたちに「その旅行、便乗させてください」と頼み込んで、夫に宿と新幹線を手配してもらい、後は旅行の日を待つのみとなった。
旅行当日。
金曜日に仕事を終えて、新幹線に娘と乗り込む。
私は疲れもあり、気づいたら寝てしまっていたが、娘は旅行のためにと新しく買った小説をずっと熱心に読んでいた。
京都に近くなり私が目覚めると「もう全部読んじゃった。とてもおもしろかった!」と興奮して何がどうおもしろかったのか一生懸命説明し始めた。
いいぞいいぞ。
娘が高揚している姿を見るのは、私はきらいではない。
うんうんと相槌をうちながら2人で荷物をひいて京都駅に降りる。
「京都駅はなんか強そう。」
京都駅に到着し、最初は京都駅の建物に娘は驚きを見せていた。
東京駅と違う黒を基調とした建物の中で、彼女は「東京は白、京都は黒」と繰り返し言い続けている。途中で「天井高っ!」と驚く。
「ねえ。
未来都市みたい。
京都ってイメージ違うね」
京都駅から出て、京都タワーを見上げてまた驚く。
「もっと和風のイメージしかなかった」
そんなこんなで、0時近い駅周辺をホテルに向かって歩いた。
私と娘は、かなりはしゃいでいた。
まだ何にもはじまってもいないのに、人通りがほとんどない道を、わぁわぁ言いながら、写真を撮りながら歩き始める。
もう、これだけでもいいかなと思った。
はじまってもいないけど...そういう時ってあるよね、と思う。
次の日。
1日目はオフ会である。
朝が早いことはわかっていたので、娘の寝起きが心配だったがなんとか起きてもらう。
準備をして、オフ会の集合場所になっている京都経済センターまでバスで向かった。
会議室を貸し切ってゲームをするという、遊びに本気?な大人たち(子供もいるけど)のお戯れである。まわりはなんだか真面目な会議もしている。
ちょっと、おもしろいことになってる。このアウェイな空気感がやけに楽しい。
現地ではおひたちさんのご家族がテキパキと準備をしてくださっていて、ご挨拶とお礼をお伝えした。みなさんおそろいのユニクロのスプラTを着ていて、仲の良さが伺える。
その後、みいちゃろさんのご夫婦とゆうゆうさんが現れる。
みいちゃろさん夫婦は、お菓子やお茶、紙コップ、ゴミ箱まで!持参してくださった。(多謝!)
みんなでしばらくゲームに興じる。
(おひたちさんもこの件について書いてくださっている)
娘も楽しそう。
おひたちさんのお子さんたちとも控えめながらもよく話している。お会いするのは2回目だからか、人見知りな娘の雰囲気もなんとなくやわらかい。
そして、各自、お土産を交換した。
(お土産の一部をご紹介)
午前中いっぱいは会議室で遊ばせてもらって、場所を移動した。
移動中、娘がおひたちさんやみいちゃろさんと会話をしている姿を見かけた。
みなさん、あたたかく見守ってくれているんだなと、遠くからこっそり感謝の念を送る。
京都在住のみいちゃろさんに地元のお店や神社のお話を伺う。
youtubeをいつも楽しく拝聴していることなど、感謝を伝える。
おひたちさん家族が予約してくださっていたイタリアンのお店に到着し、ランチを頂いた。
到着した時に、ワインのコルクになぜか顔が書かれて机に置いてあった。おひたちさんの長女さんや奥様と「デコイだ!デコイ(スプラのスペシャル技名)」とみんなで興奮してみる。
その後、観光を予定していた、京都国際漫画ミュージアムに移動した。
施設では、それぞれが思い思いに楽しんだ。
子どもたちはお絵描きスペースで絵を描いているようだった。娘は描いてはいたが恥ずかしがってあまり見せてくれない。(さみしい)
丸と三角と四角でなにかイラストを描くというお題があり、みいちゃろさんに「くまさん描いてくださいよ」とすすめられ、頭を悩ます。
火の鳥のモチーフの下でゆうゆうさんと語らう。おすすめ漫画を教えてもらう。
セーラームーンの漫画があり、セーラムーン好きなみいちゃろさんに声をかける。
漫画ミュージアムは楽しかった。私が京都に住んでいる子供だったら、きっと一日中ここで漫画を読んでいるだろうなと思った。
娘は、漫画家さんたちのペンを握っている「手」を石膏化したオブジェクトが飾られている部屋で「知ってる人たくさんいた!」と喜んでいた。
天野喜孝さんの手があり、おひたちさんに「れおさんが喜びそう」と声をかけたりする。おひたちさんの奥様と昔読んでいた漫画の話をする。りぼんとかなかよしとか懐かしいねと思い出したりする。
ミュージアムを堪能して、いざ帰ろうとなった時に、行方不明になっているメンバーを探している人がまた行方不明になったりと、ゆるゆるとした雰囲気で、いかにも私たちだなぁという感じで、入り口に戻り、みなさんで写真撮影をした。
その後、ゆうゆうさんとみいちゃろさんご夫婦とは別れ、私たち親子はおひたちさん家族とスイーツをカフェで頂いた。
お店は混んでいて、座る席がひと席足りなかった。おひたちさんは、小雨も降っているのに「私は外にいるんで、くまさんたちうちのとどうぞ」と外の石の段に寝転がってくつろがれていた。
この人、こういうところだよな、と思ったりする。
お父さんいつもやさしい?と次女さんに聞くと「やさしいよ」とにこにこしながら話す。
漫画ミュージアムで彼女がおひたちさんにかつがれていた場面を思い出す。2人ともにこにこしながら、気づくといつも無邪気にからんでいる。
「でも、スプラで負けると怒ってるね」と次女さんがそのあと続けると、ファミリーの皆様も「そうだそうだ」と笑いながら同意されていた。
ちゃんとオチもついてる。素敵だなと思う。
オフ会はその後、現地解散となった。
その2へ続く。