拝啓 2度めの手紙をあなたへ
お久しぶりです。
いかがお過ごしでしたか?
私は元気に過ごしております。
季節がだいぶ巡りましたね。
あなたがいた春に比べると
私の髪の毛も伸びてきました。
ヘアドネーションまでまだまだ遠いですが、何とか根気強く伸ばしたいと思っています。
さて
私は昨年の記事で
「しばらく会えていない、もしくはもう会えないかもしれないけど、私にとって大切な3人のnoterさんがいる」
ということを書きました。
そのうちの1人はあなたでした。
私はあなたに対して
「手紙を書こう」
とふと思い立ちました。
それは読んでも読まなくともどちらでもいいと思っていました。
しかし、なかなか手紙を書くことができませんでした。なにかしっくりとしたものが生み出せませんでした。中途半端なものをあなたに手渡すのも失礼だし嫌だなと思っていました。
そうこうするうちに、おだんごさんや微熱さんがとても素敵なお手紙をあなた宛に書かれていました。
そしてあなたはここに帰ってきた。
私は、もうそれで気持ちとしては満足してしまったのですが、どうしてもあなたに伝えたい事があったため、こうして綴っております。
今なら書けそうな気持ちを書いてみますね。
私があなたに出会ったのは今と同じ冬の季節でした。
そして、初めてコメントを書かせて頂いたのは、あなたが娘さんとディズニーランドに出かけた日を綴ったものでした。
私はコメント欄を開いては閉じ、開いては閉じを繰り返して「はたして書いていいのだろうか」と長く逡巡したことを覚えています。
けれどもどうしてもあなたに伝えたい想いがありました。止められなかった。
そして意を決して、自分が感じた事を少し悩みながらもおそるおそる書かせてもらいました。
そこで返ってきたことばや次の記事を読んで
私はまた思うものがあり、noteで初めて特定の方へのむけて記事を書きました。
私は富士山を見ると、月夜の逆さ富士を思い出し
ロードバイクやジョギングをしている人を見るとなぜか懐かしい気持ちになり
夏の海に行くとあんこパンツの色を想像し
コンビニスイーツはまるごと苺を探してしまうし
私と同じオジ好きであることや
米津さんや野田さんの声を聞くと
つどつど思い出していました。
skyfishさんとの思い出はいろいろあるのです。
けれどもその中でも
「みんなと生きる」
のお手紙を書かせてもらった事が
私の中で大きいものとなっていました。
1度目のお手紙。
種まきをするのは自分。
そこで土壌が種を受け入れないこともある。
けれども種を巻いていきたい。
芽がでなくとも
化学反応が得られなくとも
落とした種にはきっと意味はある。
私はそのように思いお手紙をしたためました。
最近、これを読み返して思う事があったのです。
本日はこの事についてお伝えしたいと思いました。
私はこの記事を書いた時は
自分と親の関係性
にしか目を向けていませんでした。
その事に気づいたのは最近です。
私は自分が人の親であるということは頭ではわかっていたつもりでしたが、実感として何もわかっていなかったのです。あらためてその事実に愕然として立ち尽くしてしまいました。
大体のトラウマは親から受けることが多い
と娘に言われて
はじめて、私が彼女にトラウマを与える可能性があることに気づきました。
娘の近況ですが、中学校に入ってから学校に行かない日が少しずつ増えてきました。
それは体調というよりは、身体と心のバランスを崩しているように思えました。
成長する中で、自身のアンバランスさがあり、うまく自身を乗りこなせないような印象でした。
そして社会に対する絶望の気持ちも抱えていました。
私と夫は悩みました。
朝、起こすと娘は泣き叫ぶのです。
そして「ごめんなさいごめんなさい」と取り乱しながら話すのです。
私は彼女の苦しみをどう受け止めていいのか悩んでいました。
そんな時に不意に遊びにいったあなたの記事に再び出会いました。
私はこれを読んで
何かがストンと腑に落ちました。
もう大丈夫。
skyfishさんが私の背中をさすってくれたような気がしました。
私はその日も休んでいる娘にこう話しました。
「もう謝らなくていいの。ママは今日も仕事だけど、本当はあなたと楽しい事を経験したい。また機会があったら一緒にでかけよう。あなたの好きな世界を見に行こう。この前ゴッホを見た時のようにまた絵を見に行こう。」と。
うつむいている娘は少し顔をあげました。
その顔は今までの不安げな顔とはまた少し違ったものである印象を持ちました。
午前中の仕事を終えて、自宅に戻った私は娘と一緒にお昼を食べました。
私はそこで、彼女が最近好きになり始めている椎名林檎さんの動画を何となくおもむくままに流しました。
「素敵だね」
彼女はぽつりと言いました。
彼女は「目抜き通り」という曲が好きだと以前から話していました。
何でこの歌が好きなの?
「この感じが好き」
「このパーっと華やかな...ショーのような世界観が好きなの」
私は彼女が昔からディズニーアニメが好きなことや、一緒に見に行ったメリーポピンズに感銘を受けていた事を思い出していました。
「いつか林檎さんのライブを一緒にみよう」
私がそういうと、娘は笑顔を見せてくれました。
私はこれからも、種をまきます。
そして、たくさんの土壌があることにあれから気づいたのです。
土をほってくれる人
耕す人が
このnoteにも
現実社会にもたくさんいます。
私は娘が巻いた種を受け取って
懸命に耕したいと思いました。
そしていつか花咲くその時まで
ありし日のskyfishさんと娘さんのように
たくさんの景色を見ていきたいと思いました。
2度めの手紙はちょっと長いけど
あなたに感謝を伝えたかったから。
あなたのおかげで、気づいた気持ちがありました。
ありがとう。
そしてお帰りなさい。
skyfishさん。
サポートは読んでくれただけで充分です。あなたの資源はぜひ他のことにお使い下さい。それでもいただけるのであれば、私も他の方に渡していきたいです。