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くま読書

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本を読んで思ったことを、うんうんうなりながらつたないことばでアウトプットしているもの。考えすぎて鼻からシャケが出たり、耳からはちみつが出そう。(※あくまでもイメージです)
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#当事者

くま読書 ほんのちょっと当事者

先日「当事者」について少しこの記事で触れました。 私はそこで当事者の階層性や分断についてほんの少し書き記したのですが、その時に脳裏をかすめたのが、以前読んだこの本のことでした。 ローン地獄、児童虐待、性暴力、障害者差別、 看取り、親との葛藤…「大文字の困りごと」を 「自分事」として考えてみた。 「ここまで曝すか! 」と連載時より大反響の明るい(?)社会派エッセイ (Amazon紹介文より) 1.誰しもが「ほんのちょっと当事者」この本の作者青山ゆみこさんは題名の通り「ほん

くま読書 丹野智文 笑顔で生きる

私は当事者の本を読むが好きだ。 なぜなら、今のところわたしは比較的健康で、当事者の気持ちが全くわかっていないからだ。 わからないからこそ、知りたい。1つ1つは単なる1事例であると思うが、積み重ねていくと見えてくるものもある。人生の物語に寄り添う時に、物語性があるものをたくさん自分の中に備えておくと良い気がする。 認知症の当事者の本の中で、この方はかなり若い人の部類に入ると思う。 1974年、宮城県生まれ。自動車販売会社で働いていた39歳のとき、若年性認知症と診断された