思考の断片として(社会福祉,貧困,障害,その他)
ノートの趣旨
本ノートでは,30歳のころから現在48歳(2022年)まで,学会などで積み重ねてきた社会福祉研究での思考をあるまとまりの中でツラツラと書いていこうと思う.
私のプロフィール
私は,22歳東北福祉大学を卒業後,とある社会福祉法人の救護施設に勤務する.救護施設とは各県に1とか2施設,大阪とか東京はもっと多いが,相対的に他の福祉施設に比べマイナーな存在.オマケに人里から離れた所にあることがあり,どこにあるとかどういう人がいるかの説明が難しい.法律上,救護施設は障害の種別に寄らず心身の障害が著しく,居宅での生活が困難な人が入所する施設.なので,アルコール依存症の方から重度の知的障害まで多様な方が入所している.
その後,救護施設で3年,福祉型障害児入所施設(旧名:知的障害者児施設)に11年,高齢者通所介護事業所4年,地域包括支援センター2年と同法人の異動を経験し,現在は再び救護施設の勤務となっている.
30歳のころに東北福祉大学の大学院修士課程(通信)を卒業,その後,社会福祉士を取得.既婚,一女三男,子どもはほぼ自立の年齢となっている.
ノートの方法性
これまで11本の論文と15本の学会発表を行っており,異動先のテーマでその都度書いてきた.ほとんどは成果物として自分のサイトに載せているが,成果物の過程で取りこぼしたことや発展的なことについて,あまりに雑に扱ってきた.
自分の思考の整理や新しい論考のネタのために気が向いたときに少しずつ書いていきたいと思う.
とはいえ,ある程度前提の知識の無い方でも読めるように,あるいは他者が読むことを前提にあるまとまりを持って書いていきたいと思う.
最後に
日本における社会福祉,介護福祉は決して明るい未来が約束されているとは言いがたいと思う.むしろ,介護人材不足や社会保障費の削減などから介護サービスの縮小など,本来社会福祉(あるいは介護)サービスを使わない人にすら届かないことが予想される.
また誰でも気軽にできる仕事して介護が宣伝されているが,対人間の難しさ故に感情をコントロールするための言葉(論理,倫理)がなければ,燃え尽きたり不適切な支援により自身の立場を危うくさせる.
知識は自分自身をコントロールし,様々な他者の意見に対して距離を取ることができると思う.その意味で,本ノートで投げかける断片を通じて,自分の意見を持つことができれば幸いだと思う.