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【実話】ライター歴10年で遭遇した最悪の案件…取引先の正体に震えた話


こんにちは、くまちびです。
以前、「過去に経験したやばい仕事」についての記事を紹介しましたが、その中でも最もワーストだった仕事が「クレジットカード現金化」に関する執筆案件でした。

この仕事は、ライターとして受けた案件の中でも最悪の部類に入り、いわゆるブラック案件でした。今振り返ると、大いに反省すべき内容であり、二度と関わるべきではなかったと痛感しています。

そこで今回は、その反省を踏まえながら、「クレジットカード現金化」という仕事がどのようなものだったのか、また、その依頼者がどのような人物だったのかについて詳しくお話ししたいと思います。

美味しそうな仕事にクラウドワークスで引っかかった


私がこの「やばい仕事」に手を出してしまった理由は、ずばり仕事がなかったからです。

当時は継続案件も増えてきていたものの、ちょうど契約が終了し、手持ち無沙汰な状態でした。

何か新しい仕事を探さなければと思い、クラウドワークスで案件を探していたところ、目に留まったのが「クレジットカードに関する記事執筆」の募集でした。

募集内容は以下の通りでした。

  • クレジットカードの記事を書いたことがある人

  • クレジットカードに興味がある人

  • クレジットカードを複数持っている人

当時の私は、これらの条件すべてに当てはまり、文字単価1.5円という報酬にも魅力を感じました。「これは良い仕事かもしれない」と思い、すぐに応募したのです。

すると、驚くほど早く返信があり、まずはテストライティングを依頼されました。試しに1本、クレジットカードに関する記事を書いて提出すると、翌日、依頼主から連絡が。
そのメールには、こう書かれていました。


くまちびさん、すごいです!
これまで数多くのライターのテストライティングを見てきましたが、あなたの記事は過去最高レベルです。
論理的で分かりやすく、非常に優れた内容でした。
ぜひ、弊社の記事を執筆していただけませんか?

正直、ここまで絶賛されることは初めてで、私は舞い上がってしまいました。「こんなに評価されるなんて、きっといい会社に違いない!」と、すっかり信用してしまったのです。

しかし、今振り返れば、この時点ですでに“怪しさ満点”でした。
通常、テストライティングの段階でここまでベタ褒めすることはあり得ません。それに気づけなかったことが、この仕事に手を染めるきっかけとなってしまったのです。

契約後に気づいた「やばい仕事」の正体

クラウドワークス上で業務委託契約を結び、いよいよ仕事の詳細が送られてきました。しかし、その内容を見た瞬間、私は「ん?」と違和感を覚えました。
指示された記事のテーマは以下のようなものでした。

  • クレジットカードを現金化する方法

  • 現金化をおすすめする記事

  • クレジットカードや金融会社の情報をリサーチして執筆

最初はよくあるクレジットカード関連の情報記事だと思っていたのですが、よく読んでみると**「現金化を斡旋する」内容**になっていることに気づきました。

クレジットカード現金化とは?

クレジットカード現金化とは、クレジットカードを使って高額な商品(宝石やブランド品など)を購入し、それを質屋や買取業者に持ち込んで換金する行為です。一見すると、違法とまでは言えないように思えます。

しかし、これはクレジットカード会社の規約違反であり、金融庁や消費者庁も認めていない禁止行為です。場合によっては詐欺まがいの手法として問題視されることもあります。

悪質な業者と気づくまで

私が依頼されたのは、単なる情報提供ではなく現金化を推奨する記事でした。つまり、読者に対して「クレジットカードを現金化しましょう」と促す内容を書くことを求められたのです。

当時の私は、この仕事に違法性があるという認識が甘く、指示通りの記事をいくつか執筆してしまいました。しかし、リサーチを続けるうちに、「これは規約違反であり、問題のある行為だ」と明確に理解しました。

そこで、私は「この仕事はやばい」と判断し、契約を途中で打ち切ることを決意。依頼主に「申し訳ありませんが、辞退させていただきます」とメールを送りました。

まさかの罵倒ミーティング


すると、すぐに先方から「話がしたい」とミーティングの申し出がありました。私はZoomで対応することに。しかし、そこで待っていたのは激しい罵声でした。
相手の言い分はこうです。

  • 「契約を結んだのに、たった5記事で辞めるなんて迷惑を考えていない」

  • 「そもそも、あんたの文章には心がこもっていない、もっと書いてライティングを学べ」

  • 「クレジットカードを現金化して生きている人のことを考えたことがあるのか?」

  • 「そうしないと生きていけない人もいるんだよ!」

最初は契約上の責任を問う口調だったものの、だんだんと説得という名の洗脳に変わっていきました。
そして極めつけは、私自身を攻撃する発言でした。(zoomで顔見せてた)
「もっとライターとして成功したいなら、身なりや髪型に気をつけた方がいいよ」
「こんな途中で仕事を投げ出すようなやつは、ライターとして成功しない」
「あんたはこの先、絶対にうまくいかないよ。」

今思い返すと、これは完全な脅しでした。契約や倫理観ではなく、「お前には価値がない」と精神的に追い詰める手口だったのです。相手の声はダミ声かつ大声。勝手な想像ですが、相手はクレカを現金化してお金を回収するなどの、違法金融業者でそのスジの人だったと考えられます

この経験から、仕事を選ぶ際は慎重に、そして「怪しい」と感じたらすぐに引くことの大切さを痛感しました。

まとめ 壮絶な体験だったが自分にも悪い点はあった


この経験はまさに壮絶でしたが、振り返ると自分にも非がありました。契約前に十分なリサーチをせず、違法性の認識が甘かったこと、初めて高く評価されたことで冷静な判断を失ったことが大きな反省点です。
今はだいぶ減ったとは思いますが、クラウドワークスをはじめとしたソーシャルサイトにはまだ怪しい案件は多いと思います。
ちなみに私はめちゃくちゃ過去にやらかしており、過去にはアダルト案件まで手をだしたことがあります。

みなさまは私の経験を踏み台にして、どうか怪しい案件には手を出さないよう気を付けてください!

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