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認知症について

老人介護の現場で働いていると、いろいろな場面に遭遇します。

毎日顔を合わせているのに、毎回「あんた誰や」という方、

利用者同士で楽しそうに話しているのを横で聞いていると、

同じ話を繰り返していたり。

また、ふらっと立ち上がってはあてもなく歩き回ったり。

もちろん、本人達にとってはごく普通の動きだと思いますが、

私たち見守っている方から見ると、まず出る言葉が

認知が進んでいる

です。

それは、認知症のことを指しているのですが、

では認知症のことを、私たちは介護士も含めてどこまで知っているでしょうか。

認知症とは、

認知機能が働きにくくなったために、生活上の問題が生じ、暮らしづらくなっている状態

とあります。

何かわかりづらいですよね。

ここにある認知機能とはなんでしょう。

ある対象を目・耳・鼻・舌・肌などの感覚器官でとらえ、それが何であるかを解釈したり、思考、判断したり計算や言語化したり、記憶に留めたりする働き

だそうです。

難しい言葉ですが、要するに、

見たものや触れたものが何であるかを確認する機能ということでしょう。

ところで、認知症の方の見ている世界って想像できますか?

私たちは、その言動から「この人は認知症だから」と決めつけることも多いですよね。

でも、認知症には人それぞれの症状があり、ひとくくりにはできません。

では、どんな症状があるのでしょうか。

これをわかりやすく解説した本があります。

実際に認知症の方にインタビューしてまとめたもので、

認知症の方の見えている世界を13の項目に分けて教えてくれます。

これから高齢化社会はさらに加速していきます。

認知症は、日本社会にとっても、無視できない問題になりつつあります。

認知症の方々がどんな世界を見ているのか、どう考え行動しているのかを知ることは、

これから必要になってきます。

認知症の世界、覗いてみませんか。


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