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140字小説

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140字以内の小説を集めました。毎週更新していきます。
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記事一覧

水たまりの決闘(140字小説)

雨上がりの水たまりで息子がはしゃぐ。 ぱしゃ。やめなさい、水がかかるだろ。 ぱしゃ。だか…

たけやん
2週間前
3

父の背中(140字小説)

いつも父の背中を見ていた。 その大きな背中はとても広くて、 見ているだけで安心できた。 …

たけやん
3週間前
7

我に返る(140字小説)

秋の夜長は、虫たちの音色を聞くためにある。 まるで交響曲のような、厳かな合奏。 時折挟む…

たけやん
3週間前
4

アップデート(140字小説)

彼は常にアップデートしている。 第一印象が大事だからと、毎日外見を変えてくる。 「今日は…

たけやん
1か月前
8

秋の気配(140字小説)

朝晩涼しくなってくると、秋の気配が漂ってくる。 おいしいものも増えてくる。 子供たちが言…

たけやん
1か月前
7

リモコンも反抗期(140字小説)

父はよくリモコンで机をトントンする。 「あの番組を録っといてくれ」 えー。 父の頼みを嫌…

たけやん
1か月前
9

証拠隠滅(140字小説)

隣室から話し声が聞こえる。 「やっちまったよ」 「は?どうすんだよ」 「始末するしかねえだろ。明日はゴミの日だろ? バラバラにして混ぜたらわからねえさ」 「バレたらどうすんだよ」 「観念するしかねえだろ」 私は明日ごみの中を確認する。 そして、見つけたら子供部屋に乗り込むのだ。 0点の答案用紙を。

見上げれば青空(140字小説)

ずっと下を向いて歩いてきた。 何をしてもうまくいかず、 下を向くのが自分の人生だと思って…

たけやん
2か月前
6

夏祭り(140字小説)

今日はこの村の夏祭り。 日も暮れてきて、皆列になって進みながら踊り始めた。 まずは子供た…

たけやん
2か月前
2

読書(140字小説)

僕は恋愛小説を読んでいただけなのに。 よくある片思いの物語。 読んでいたら失恋したヒロイ…

たけやん
2か月前
7

月光(140字小説)

月の光が静かに下りてくる。 暗黒にまぎれた僕の上に。 いつも隠れる僕を、 まるでスポット…

たけやん
2か月前
6

百合の花(140字小説)

庭に白い百合が咲いた。 たったの一輪。 今まで咲いたことがなかったのに、 どうしてなのだ…

たけやん
3か月前
4

虹の橋を渡ったミイ(140字小説)

猫のミイが虹の橋を渡っていっちゃった。 親友のボクを置いて。 一緒に遊んだり、喧嘩したり…

たけやん
3か月前
6

海(140字小説)

海のきらめきは、僕にはまぶしすぎる。 乱反射の光は、白黒の記憶を天然色に染め上げる。 あの時君は、いつも僕の前にいた。 波打ち際を踊るように走る君は、 寄せる波に足をさらわれながら、 満面の笑みを僕に見せた。 そして、返す波は君の足跡を消した。 いつもの静かな海。 もうすぐ、夏が終わる。