“対話型AI”について考える ④

 今回は、連載の4回目です。この連載では、“対話型AI”のもつ多くの特徴を捉えていき、その用途や可能性、そして利用する上での留意点などを考えていきます。過去の連載(記事)を見ていない方は、是非ご覧ください。

<連載 1回目>

<連載 2回目>

 <連載 3回目>

それでは、第4回の本題に移ります。

1.今回のテーマは?

さて、今回のテーマは
“対話型AIが普及することを見据え、人々が大切にすべきことは?”
です。前回の記事で、”対話型AI”の発展した未来への展望をしました。そのことも踏まえつつ私たちが、どのように発展する技術と向き合うべきかを考えます。

2. ”対話型AI”の現状を見ると・・ 【再掲】

※連載第3回の内容と同一です。

2.”対話型AI”の現状を見ると・・
 "chatGPT"をはじめとした"対話型AI"が広く一般の人に使われ始めたのは昨年末のことである。まだ、1年も経っていないのだ。その中で現在、多くの場所で普及している。“対話型AI"を用いることで、多くの情報を得られたり、サポート等をしてくれる。前回の記事の"買い物メモ"の例もその一つである。(ただし、情報の正誤等は利用者自身での判断が求められる。)1年前には、考えられなかった状況に今、なっているわけである。

連載第3回の記事より引用

3."対話型AI"の広まることの影響は?

3-1 影響を考えてみる・・

 過去の記事でも述べたが、"対話型AI"が今後、さらに普及することで、
「今まで人が実際に行なっていたり、もしくは人が機械に指示を出していた事柄が、"対話型AI"が人の代わりをすることが増える世の中が、近い将来にやってくる」
と私は思う。しかしながら、懸念すべき事項もある。例えば、
”対話型AI”にすべてを任せて、自分自身で物事を考えなくなる人が出てくる可能性がある
という例が、挙げられる。
「”対話型AI”がしてくれるなら、自分自身でする必要がない」
という考えを持つ人が増えることは、各個人の“思考力“が下がったり、人だけにしか思いつかない“オリジナリティ”のある事柄が減る可能性がある。また、教育現場における導入に関して、次の記事があった。

 私たちは、”リテラシー”を持ちつつ、ツールとして”対話型AI”を活用する必要がある。ここで、もう1つ、”対話型AI”を用いた例を示す。
※今回は、例が少し長めになっています。必要に応じて、目次等を活用してください。

3-2 ChatGPTを用いた例


テーマ:”生成AI”の活用に関して【原稿を作るという設定】
※A:人 B:chatGPT
A
 この後、”生成AI”の利用者側のリテラシーに関する発表をする必要がある。主な構成としては、”生成AI”にすべてを依存してはならないという結論を前提とした内容を予定している。おおよそ、400字程度の発表を予定している。原稿案を示して。
B
 皆さん、こんにちは。

本日は、私たちが「生成AI」と呼ばれる技術を利用する際に必要な利用者側のリテラシーについてお話ししたいと思います。私たちは、この技術の進歩によって驚くべき能力を手に入れましたが、同時に注意が必要な点もあります。

まず、私たちが忘れてはならないのは、「生成AI」は強力なツールであるということです。それは私たちに無限の可能性をもたらし、クリエイティビティを広げる手段となります。しかし、この技術を利用する際には、いくつかの重要なポイントを頭に入れておく必要があります。

第一に、私たちは「生成AI」にすべてを依存してはならないという結論に至りました。この技術は素晴らしいアシスタントであり、アイデアの提案やテキストの生成など、さまざまなことに役立ちます。しかし、私たちは自分自身の考えや創造性を維持することも大切です。私たちのアイデンティティや独自性は、「生成AI」によって一掃されるべきではありません。

第二に、私たちは情報の正確性と品質に対して常に注意を払う必要があります。生成されたテキストは素晴らしいものかもしれませんが、それが常に真実であるとは限りません。私たち自身が情報を確認し、評価する能力を持つことが重要です。単純に「生成AI」が提供した情報を鵜呑みにするのではなく、クリティカルな思考を持って接することが求められます。

最後に、私たちは技術の倫理的な使用についても考える必要があります。私たちが「生成AI」を利用する際には、人々のプライバシーや著作権、道徳的な問題に気を配ることが重要です。他者の権利や尊厳を尊重することは、私たちの責任でもあります。

以上が、私たちが「生成AI」の利用者として持つべきリテラシーについての要点です。私たちはこの技術を活用する一方で、自己のアイデンティティを保ち、情報の正確性に注意し、倫理的な使用に努めるべきです。それによって、より良い未来を創り出すことができるでしょう。

ご清聴ありがとうございました。

A この発表原稿のポイントは?
B
 この発表原稿のポイントは次のとおりです:

  1. 「生成AI」にすべてを依存してはならないという結論:このポイントでは、生成AIを利用する際には自己の考えや創造性を維持することの重要性を強調しています。生成AIはツールであり、私たちのアイデンティティや独自性を一掃するものではないと述べています。

  2. 情報の正確性と品質への注意:ここでは、生成されたテキストが常に真実であるとは限らないため、私たち自身が情報を確認し、評価する能力を持つことの重要性を述べています。生成AIが提供する情報をクリティカルに考える必要性を強調しています。

  3. 技術の倫理的な使用への考慮:このポイントでは、生成AIを利用する際に他者の権利や尊厳を尊重することの重要性を指摘しています。倫理的な使用についての配慮が求められることを述べています。

以上のポイントを通じて、「生成AI」の利用者側のリテラシーについて、依存しない、情報を確認する、倫理的な使用に注意するという重要なメッセージを伝えることが意図されています。
A 
 倫理的な要素に関して、昨今、ニュース等で、クリエーターたちの作品を無断でAIの学習データとして用いられており、生成される作品がクリエーターの作品に酷似しているという問題が発生している。その内容を原稿に踏まえてほしいです。
B
 皆さん、先日のニュースで、私たちの議論に関連する重要な倫理的な問題が浮上しましたので、その内容についても触れたいと思います。

最近のニュースで、AIの学習データとして、クリエーターたちの作品が無断で使用され、それに基づいて生成された作品がクリエーターの作品と酷似しているという問題が報じられました。この問題は、私たちが技術を進化させる一方で、倫理的な観点からも注意を要することを示しています。

クリエーターたちは、独自の才能や創造力をもって作品を生み出しています。彼らの作品は彼ら自身のアイデンティティや表現の一部であり、彼らの努力や情熱が詰まっています。しかし、クリエーターたちの作品が無断でAIの学習データとして使用され、その結果、非常に酷似した作品が生成されるというのは、彼らの創造性や権利を脅かすものです。

この問題を解決するためには、私たちが技術の進歩に伴って新たな倫理的なガイドラインを確立する必要があります。クリエーターの権利を尊重し、彼らの作品を無断で利用しないことが重要です。また、AIの学習データの収集や使用においては、明確なルールや合意が必要です。

私たちは、技術の発展と倫理的な使用のバランスを取るために、関係者間の対話や協力が重要です。クリエーター、技術者、法律家、倫理の専門家など、さまざまなステークホルダーが参加し、適切なガイドラインや規制の策定に取り組む必要があります。

私たちの社会は常に変化し、新たな技術が出現しています。しかし、その進歩を追い求める中でも、私たちは倫理的な側面を見逃さず、他者の権利と尊厳を尊重する責任があることを忘れてはなりません。

以上のような問題が浮上したことを踏まえ、私たちは技術の進化と倫理的な観点の両方を考慮しながら、より良い未来を築いていく必要があると考えています。
A
 今回は口頭での発表を予定しているので内容を要約して、言葉で伝える方式をとってください。また、はじめの原稿案がなくなっているので、総合的な原稿案として600字程度でまとめてください。
B
 皆さん、今回は「生成AI」の利用者側のリテラシーについてお話ししたいと思います。私たちがこの技術を利用する際には、いくつかの重要なポイントを頭に入れる必要があります。

まず第一に、私たちは「生成AI」にすべてを依存してはならないという結論に至りました。この技術は素晴らしいツールですが、自己の考えや創造性を維持することが重要です。

第二に、情報の正確性と品質に対して常に注意を払う必要があります。生成されたテキストは素晴らしいものかもしれませんが、それが常に真実であるとは限りません。自分自身で情報を確認し、評価する能力を持つことが大切です。

そして最後に、技術の倫理的な使用についても考慮する必要があります。他者の権利や尊厳を尊重することが重要です。クリエーターたちの作品が無断でAIの学習データとして使用され、生成された作品が彼らの作品と酷似するという問題も浮上しています。

私たちは技術の進化と倫理的な側面のバランスを取るために、関係者間の対話や協力が必要です。クリエーター、技術者、法律家、倫理の専門家など、さまざまなステークホルダーが参加し、適切なガイドラインや規制の策定に取り組む必要があります。

これらのポイントを通じて、私たちが「生成AI」の利用者として持つべきリテラシーについての重要なメッセージを伝えることが目的です。技術の進歩と倫理的な使用のバランスを取りながら、より良い未来を築いていくために、私たちの責任が求められています。

ご清聴ありがとうございました。
A 字数制限をなくすので、もう少し一つ一つのコンテンツの中身を詳しくして。
B 
 皆さん、今回は「生成AI」の利用者側のリテラシーについてお話ししたいと思います。私たちがこの技術を利用する際には、いくつかの重要なポイントを頭に入れる必要があります。

まず第一に、私たちは「生成AI」にすべてを依存してはならないという結論に至りました。この技術は驚くべき能力を持っていますが、それを使いこなすには自己の考えや創造性を維持することが重要です。AIはアイデアの提案やテキストの生成などに役立つ素晴らしいアシスタントですが、私たちのアイデンティティや独自性はAIによって一掃されるべきではありません。私たち自身のクリエイティブな思考や感性を活かし、AIと協力しながらも自己のアイデンティティを大切にしましょう。

第二に、情報の正確性と品質に対して常に注意を払う必要があります。生成されたテキストは素晴らしいものかもしれませんが、それが常に真実であるとは限りません。AIは大量のデータから学習するため、誤った情報やバイアスが含まれることがあります。私たち自身が情報を確認し、評価する能力を持つことが重要です。単純にAIが提供した情報を鵜呑みにせず、クリティカルな思考を持って接しましょう。信頼性の高いソースから情報を確認することや複数の情報源を参照することも重要です。

そして最後に、技術の倫理的な使用についても考慮する必要があります。最近のニュースで報じられたように、クリエーターたちの作品が無断でAIの学習データとして使用され、生成された作品が彼らの作品と酷似するという問題が浮上しています。これはクリエーターの創造性や権利を脅かすものです。私たちがAIを利用する際には、他者の権利や尊厳を尊重することが重要です。適切な権利の保護やクリエイターの同意などの倫理的なガイドラインを確立し、守ることが求められます。

これらのポイントを通じて、私たちは「生成AI」の利用者として持つべきリテラシーについての重要なメッセージを伝えることが目的です。技術の進歩と倫理的な使用のバランスを取りながら、より良い未来を築いていくために、私たちの責任が求められています。

以上が、今回の発表の内容です。ご清聴ありがとうございました。

3-3 ”対話型AI”を上手く活用するためには?(3. のまとめ)

 この例のように、”対話型AI”を活用する際は、自分の意見を繰り返し伝え続けたり、AIに回答の要点を尋ねつつ、回答の修正を繰り返しかけていくという形で”対話型AI”を活用することが、現在は最も最適な形であると思う。つまり、
”対話型AI”に物事を考えることなどを、丸投げにすることは、避けるべき
であるというのが、現状における”対話型AI”を利用する上での前提となる考え方なのである。

4.今回の連載を通して

 これまでの4回の連載を通して、”対話型AI”の現状について考えてきた。その中で、
”対話型AI”が人に置き換わって多くの作業をしうるツールであるという印象を強く受けた。だからこそ、繰り返し述べてきていることではあるが、
「人だからこそ出来ることとは何か」
「”AI"に置き換えられないことは何か」
を、考えていくことは大切である。また、
むやみやたらにこれらのツールを利用するのではなく、まず始めに自分自身で考えること
によって、機会には思いつかないアイディアを思いつくかもしれない。また、”人同士で話すこと”によって、新たなアイディアが思いつくかもしれない。これらのことは、
決して、”対話型AI”には出来ないことである。(”対話型AI”は、機械的に回答を生成していることを踏まえると。)
私たちは今後、
”対話型AI”を上手く活用しながらも、自分自身で考えることを継続するという、「ハイブリッドな取り組み」が今後、求められていくと思う。今回をもって、連載は終了しますが、次週以降も主に”AI"に関する記事を出していこうと思います。引き続き、記事を読んでいたただけると、うれしく思います。

【"連載" 完結】
次回もお楽しみに!


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