ビジュアル・ストーリー・システムの3大要素で世界観を表現するのがゲームデザインです。
『ラストハルマゲドン』では主人公である「魔族」を表現するために、独特なシステムが入っています。まず1つ面白いのは時間帯によって行動できるモンスターが変わることです。
10:00〜22:00(昼)はオーク、ハーピィなどが行動します。22:00〜10:00(夜)はガーゴイル、ゴブリンなどの夜行性モンスターが暗躍します。
そして月に一度、時間が10倍の遅さで流れる「サルバンの破砕日」がやってきます。この日は昼も夜もなく、ゴーレムやアンドロスフィンクスなどの特殊モンスターが終日行動します。
つまり3つのパーティを切り替えてプレイするわけです。このシステムがあることによって12種類の「魔族」に個性(役割分担)をあたえて、「サルバンの破砕日」という異空間を演出しています。
このように独自の世界観を表現するために、独自のシステムを用意してあげることが大切です。ゲームデザインの醍醐味といえるでしょう。