わかりやすい目標と進捗状況の可視化について。
これは『ラストハルマゲドン』の序盤に置いてある石板に書かれている文章です。ゲームクリアの条件に108の石版が大きく関わっていることが、すぐにわかります。しかもパッケージの付録として、大判の世界地図と石版の位置を記録するチェックシールまでついていました。
魔族が支配している謎に包まれた世界を大量の会話ではなく、石版のテキストで少しずつときあかし、プレイヤーに想像させながらプレイしてもらう構成です。
余談ですが高校時代の友人エム君は、このゲームをMSX2版で解きました。クリアした翌日、すべての石版の文章を書きうつした詳細な手書きのノートをみせてくれました。その満面の笑みとノートの異常な情報量は、いまでも忘れられません。
とにかくマッピングと写経(石版の文章をコレクションすること)が楽しくて熱中したそうです。目的と目標がはっきりして総量が108とわかっていたことと、チェックシールが減ることで進捗状況が可視化されていたのがよかったのでしょう。
最近のゲームは進捗率が数値化されているものがおおいですが、その先駆けともいえます。なにかを全てあつめたらクリアという設定は賛否両論ではありますが、ゲームメカニクスのひとつとして知っておくべきです。
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