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とある夜職に就いた男の末路

こんにちは、九条です。
二日ほどnoteを更新していなかったのですが、その間もたくさんいいねとフォローをいただいていて驚いております!ありがとうございます。
今回はちょっとした雑記です。

さて、自己紹介記事で触れましたが、
世間的に言うところの一流大学を中退し、私は夜の世界に飛び込み10年程お仕事させていただきました。

現職は広告関連の会社を友人と起業し運営しています。そんな経歴も交えながら、男性の夜職について私が思う正直な思いを書いていきます。


男性夜職はぶっちゃけ稼げる?


結論から言うと、被雇用者(サラリーマン)の場合、風俗店従業員であれば同じ能力の昼職の方より、給与は良くなりますし出世も早いです。

当然、労働時間の近い(1日14時間、週休1日基準)外銀投資部門で働く人ほどは稼げません(当たり前)。が、利益率が高く、市場規模も大きく、業務構造自体は単純なので、体力があって真面目に働ける人であればある程度の出世は見込めます。

ただこの業界でそれなりに上に登っていける方は、昼の世界でも活躍すると思います。人当たりも良くて頭も冴えてないと経営層まではいけません。

逆に昼の世界で成果を出せない方は、夜の世界でも厳しいのが実情です。
ホスト、黒服、風俗店スタッフ、個人的には全てそうだと思いますね。


夜職の現実


ちなみに、ホストで暮らしが成り立つほど稼げているのは上位30%だと言われています。

3人のうち1人なら多いと思われるかもしれませんが、適性がない子はすぐ消えるので、実際はホストを経験した人のうち10人に1人くらいだと思ってください。

頭がキレて色恋ができる人でない限り、誰にでも鬼枕するか、馬鹿な女の子を見つけて詐欺ギリギリの方法で騙す形でしか売上はあげられません。これがホストの現実です。顔が良いかどうかはそこまで関係ないです。

悪魔に魂を売れるか、です。

頭の良い女の子は簡単にお金を使いません。バカそうに見えるホス狂の女の子だって、シラフで本音を話せば実はその辺の閑職のサラリーマンのおじさんより物事を考えています。

本当に馬鹿な女性は1ヶ月で財産を溶かしますしお金も稼げないので、継続的にホストには通えません。

黒服については上下関係が厳しいですし、体力的な問題もあります。

強面で一目置かれる方、理不尽なコミュニケーションに耐えて周囲とうまく関われる方はできるでしょう。経営層まで出世するのは後者がほとんどです。つまり、対人コミュニケーション能力は絶対ですね。

あと水商売の女の子は、めっちゃくちゃ怖いです。これを言われて想像した100倍は怖いと思ってください。メスライオン並みの胆力がないと水商売なんてやってられませんので当たり前です。

一等地の高級店ともなれば、王族の様な気位の高さです。最初のうちは人間扱いしてもらえませんし、無能だと思われたら追い出すために虐めもあります。

そこに耐えられるかもポイントですね。色恋で縛ったり母性本能を刺激して管理しようなどという安易な考えは通用しませんよ。相手は心理テクニックのプロですからね。

そして風俗店従業員、ここが一番カオスかもしれません。そして良くも悪くも特異な人材が集まります。学歴で言えば東大京大卒、企業で言えば大手トップセールスからこの業界に入る奇特な方もいます。

なぜ?

真面目に仕事をするのはもちろんのこと、こちらはホストや黒服よりグレーゾーンとの接点が増えます。お客様にどうしても怖い人たちがやってきますし、トラブルも起きるからです。

経営という面では女の子の管理も難しくなります、というのもキャバクラと違ってキャストは簡単にサボるし飛びます。

普通の仕事なら叱れば反省してくれるかもしれませんが、そんなことしたらキャストはお店辞めますし、残ったとしても真面目に接客しなくなります。

彼女たちに気分良く働いていただくには責任を問うのではなく、信頼関係を築くしかありません。それができなければ、ただのきつい仕事です。
頭のおかしいお客様からのクレーム対応もしなければいけません。

夜職全般、履歴書には書けないので、一度入ったら基本は一生この業界だと覚悟してください。


新卒に夜職はオススメしない


綺麗事抜きに、基本やめた方が良いです。ほとんどの方は抜け出したくても抜け出せなくなります。履歴書に書けないからです。

それに給料が多少良く見えても時給換算したら昼職とそんなに変わりません。ホストで売れるか、経営層にいくか、稼げる男性なんてほんの一握り。

それに将来結婚して子供が出来た時に、昔自分が夜職で働いていたと子供に話せますか?

「パパ、風俗店の店長してるんだ」

これが言えない人はやめておきましょう。


転職で夜職もオススメしない


多分、夜職について情報を集めようとしたら甘いことばかり書かれている記事やポストを鵜呑みにしてしまうと思います。

正直、そんな甘い業界じゃないです!昼職で上手く行ってない方は夜職でも絶対上手くいかないです。

絶対、昼職で転職を考えた方が良いと私は考えます。

とはいえ、こういう記事は過剰な脅し文句っぽく見えて信用できない気持ちも分かります。夜職で働くことを検討している方は、確証性バイアスといって自分に都合のよい情報だけ信用してその他の話は無意識に棄却してしまいがちです。

夜の世界は、暴力にも法にも精通していないと渡り歩けません。
まぁ最近、昼の世界も経営までいけば、そこは一切変わらないと実感してますが。

自分で物事を考えられない下っ端は使い潰されて捨てられます。

実態は「この記事で脅している10倍は厳しい」と、念押ししておきます。


夜職から抜け出すには


夜職である程度成功するのは、男女ともにお金のために働ける人です。お金以外の動機で夜職を始めたら、理想と現実のギャップに苦しむだけです。

逆に言えば、想定のお金を稼いだら私は早々に夜職から抜け出すべきだと思います。決して昼職の世界が素晴らしいものではないのが現実ですが、それでも私は夜職の世界に留まり続けるのは反対です。
※あくまで個人の意見ですのでご了承ください

不動産営業などは代表的な転職先候補ですが、私は手に職を就けるか資格職をお勧めします。美容師やネイリスト、看護師や証券外務員……。給料は落ちますが、体力や容姿を活かして働けるお仕事はたくさんありますよ。

私が言うのもおかしいですが、いきなり手元の資金で起業して経営者に回るのは愚策だと思います。失敗する人の方が圧倒的に多いです。
なぜなら、昼の世界の慣習を知らないので。

「頑張ったら頑張った分だけお金になる、だからみんな頑張ろう」がまかり通るのは闇の世界の住人だけです。


夜職を辞めて思うこと


正直、夜職に就いていた時はこれが私の天職だと感じる部分もありましたし、今でも夜の業界に未練がないかと言われたら嘘になります。

それは金銭的な話ではなく、人の欲望を扱う仕事だからこそ、業務自体にも人の心を惹き付ける魔力があったからです。

私が夜職を辞めた理由は二つあります。

・昼の世界で生きるのが両親の願いだったから
・それ以上は昼の世界に戻れなくなりそうだったから

私は現在、両親とそこまで仲が良いわけでもないですし、夜の仕事を辞めてくれと人生で一度も言われたことはありません。詳しく話したことはありませんが、私が何をやっていそうかなんてのは凡そ察しがついていたと思います。

実家の借金を返済し終えたら夜職を辞めることは、元から決めていました。それが両親の「息子が良い大学を卒業して立派な企業に勤める」という願いを叶えられなかった償いです。希望には沿えなくても、せめて安心は与えたかったので。

ただそれ以上に、私はこの夜の世界に適正も感じていました。夜の世界の、「ルールではなく結果が正義だ」というカルチャーは私の根本的な生き方に合っています。

だからこそ、「よしこれからだ」という時に辞めました。私の築いたノウハウは、私がいなくても回るよう会社に落とし込んでから。

それ以上は欲望の海に沈んで上がれなくなる気がしました。
多分、人間の最も強い欲望は、「権力への渇望」です・・・。

とはいえ、未練がましく夜の世界について語るnoteまで始めてしまいましたね。まぁ、経営部分について触れはしても、もう関わるつもりはありません。引退組として、多少でも夜の世界でもがく人々の力になれれば幸いです。

なのでもし、今の事業が失敗しても私は夜の仕事に戻るつもりはありません。そんな決意表明をここで、こっそりしておきます。

そんな感じで、少し雑記的な記事を書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。


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