意地を張るか素直になるか
頑固でつい意地を張ってしまう。
好きな人が思い通りのことをしてくれなかったら、
怒って、やさしくできない。
そんなよくある心の動きを描いた
200年前の究極の純愛ラブストーリーが
ジェイン・オースティンの『説得』だった。
オースティンの最も有名な小説
『高慢と偏見』を読んで
とても感銘を受けて、
他の小説も読みたくなって読んだ。
若かりし頃にヒロインである婚約者に振られてしまったの男性は、
彼女のことを恨んで許せなかった。
振られてしまった腹いせに、別の女性と仲よくしようとしたりするが、
愛することは不可能だった。
自分の本当の気持ちが、
怒りなのか、愛なのか、
見極めることができたなら、
幸せはすぐに訪れる。
世の中の恋愛のもつれはすべて、
それがわかればほどけてゆくのではないかとも
思われる。
逆に、親切な感じのいい異性だと思っていたら、
全く裏腹に、計算高くて、
血も涙もない行為をする人だったなどということもある。
表面的な人のよさに騙されず、
本質を見抜くことを気づかせてくれる。
意地を張らずに
素直な気持ちを大事にしつつ、
自分らしく生きていれば、
ふさわしい人と結ばれる。
そう思わせてくれる小説で、
ハーピーエンドは清々しい。
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