憧れちゃいけないことない🌀
幼児に「将来の夢は?」と聞いても現実味が無いものが多いと思う。
それに実際、なぜそれになりたいのか、明確にどのような経験を積めばそれになれるのか。
それを知った上で夢を語っている者はほとんどいないだろう。
【高望みしちゃいけないことない】
1:憧れるってこと
私自身、幼児の頃は仮面ライダーになりたいだの〇〇レンジャーになりたいだのと言っていた記憶がある。
でも実際にそれになりたいと思っていたのでは無いだろう。
いや正直当時の記憶が無いから定かでは無いが、恐らくそうだと思う。
おそらくそれは軽い憧れで「アレがカッコいいからアレになりたい!」という安易な考えだった。
でも小学生になってようやく、これになりたいという目標は持てるようになった。
2:本気でなりたいの?
それが"プロ野球選手"だった。
まだその頃も現実味は無かった。
小学6年生から始めた野球でプロになるって側から見たら、冗談だと思われるだろう。
でも当時の私は、本気でなりたいと思い毎日の練習に励み、毎日自宅で素振りをして努力していた。
学校で将来の夢を問われたときに「プロ野球選手です!」と即答できるほどには本気だった。
周りの友人にも言っていたし、同じく野球をやっていた仲間も「プロ野球選手になりたい!」と答えていた。
3:現実は甘く無い
野球は中学生になっても続けていた。でも、実際に学年を重ねて行って、プロ野球選手という夢がどれだけ無謀か分かるようになって行った。
決め手は地区大会を勝ち抜いて、一つ上のレベルの大会に進出できたとき。
私自身はチームの主軸を務めていて自信もあった。
しかし、蓋を開けてみれば、自分より体格の良い選手がズラリと並んでいるチームばかり。
体格が良いだけでは無く、もちろん野球のプレーも上手かった。
自分が頭では分かっていてもできないことを、涼しい顔でこなしていた。
チームの努力で勝ち取った一つ上の舞台で味わった挫折だった。
上のランクに到達して自分の実力を知ったなんとも皮肉な大会だった。
4:憧れちゃいけないことない
大会終了後、よく気にかけてくれていたコーチに「プロ野球選手諦めます」と伝えた。
しかしコーチは「別に諦めなくて良いんだよ。実際になれなくても、目標があることが大切なんだから」と答えた。
それを聞いて、叶うかもしれない夢より叶えたい夢を目標にした方が自分の実力を高められることに気づいた。
それからは明確に何になりたいかでは無く、大雑把でも良いから目標を立てるようにしている。
それが良かったのか悪かったのかは分からないが、今も幸せな日々を過ごせているのは、あのコーチの一言があってそれを覚えているからなのだと思う。