見出し画像

今酪農家が乳余りで大変な件/経営の視点/SOLA株式会社

NHKラジオ第一で朝5時から、#マイあさ と言う番組があり、毎日曜日、#食べ物旨い物情報 と言うようなコーナーがある。
農水畜産物流通コンサルタントとか言う人が出てきて、「こんな食材が今旬」とか「美味しい」とかをしゃべっている。
今朝(2021年12月26日=クリスマスイブ=クリスマスの次の日)は、「日本の #酪農家が牛乳が余って困っている から何とか応援しよう」みたいな話だった。
人が困っているのを応援するのは良いことだ。
しかし、対処療法を繰り返して、本当に酪農家のためになるのかは疑問だ。

問題は、数年前、バターなどの乳加工品が品薄になって、日本中のきちんとした酪農家と契約していないだろう、安いのもを大量に使って、安い商品を大量に販売している業者等が悲鳴を上げた事件が一時ニュースを賑やかせた。

本当はそういう加工品業者は低品質低単価で、顔の見えないその他大勢の安いものが有れば節操無く他の店に移る顧客に媚を売るビジネスモデルに問題があった。
そのことを顧みないで悲鳴を上げたに過ぎない加工業者に応えようと、酪農関係者が世の中の動きと真逆の方向に走ったことが原因なのだという事は、この農水畜産物流通は触れない。
彼は「コロナのせいも一因」と言うが、ほぼほぼ「コロナのせいで」にほとんどの体重をかけた発言だった。

真逆の方向とは、少子高齢化、人口減少、貧富の格差拡大で、低品質大量生産の乳製品は総需要が落ち込む以外ない時代に、
或いは、高品質や顧客との顔の見える関係を作る新しい感覚の酪農経営者の台頭を横目で見ているのに、
大金を借金し、大型投資をし、需給変動に対応できない過剰投資をしたかもしれない事の問題である。

そのような酪農家の大口顧客が小中学校の給食と言うもの問題だ。
多くはポストハーベストもいとわないアメリカなどの農薬、除草剤、遺伝子組み換え植物を飼料としているのではないか?
彼らは、それが未来を担う子供たちの口に入る事に何の痛痒も感じないのだろうか?

頭数を減らした方が経営状態が良くなった(楽になって儲かる)北海道の酪農家がいることを知らない酪農家がいるのだろうか?

SDGsにも反する環境破壊型酪農業で考えもなしに規模拡大した世の中の動きに逆行する人たちを、やはり多くの日本人は飲んだり #食べて応援する  のだろうか?


いいなと思ったら応援しよう!